筆者が初めて海外に行ったのは19歳のときでした。当時、クレジットカードをまだ持っていませんでしたので、5万円ほどの日本円を米ドルに両替して、アメリカはロサンゼルスへ旅行に行きました。
5万円という額は、19歳の私にとってはもちろん大きな額でした。このロサンゼルス旅行のために貯めたお金でしたので、一切ムダにすることはできません。
海外のホテルでは現金を置いておくとメイドさん達が盗んでしまう、と聞いたことがあったので、両替した5万円分のお金を常に持ち歩くことにしました。もちろん、財布にそのまま全額を入れるわけにもいきません。そこで、財布に3万円分、そして靴の中に2万円分を忍ばせて外出することに...。
初日、夜にロサンゼルスにつきましたので、その日はただホテルで寝るだけでした。ただ、ホテルがダウンタウンという比較的治安の悪い場所にあったため(完全にリサーチミス...)、夜中にサイレンは鳴り響くは、怒号が飛び交うは、しまいには銃声っぽい音が聞こえたりして、眠れたものではありませんでした。
次の日の朝はもちろん寝不足でした。ただ、その日は遠出をするということで張り切っていました。念願のメジャーリーグを生で観戦し、ファウルボールをキャッチできたところまでは運がよかったです。
メジャーリーグの試合が終わったのは夜の10時ぐらいで、ここからが大変でした。もちろん、車などないので電車を使うわけですが、到着した最寄り駅からホテルまで微妙な距離ということで、歩いて帰ることにしたのが失敗でした...。
夜中に運悪く、人気のない道路を歩いてしまい、案の定、背の高い3人組の男性に話しかけられました。当時、英語が得意ではなかったので、なんと言っているのか正確に理解できていなかったのですが、「money(お金)」という言葉ははっきりと聞き取れました。
こんなところでまだ死にたくない、そんなことばっかり考えていたので私は財布に入っていたすべてのお金を手渡しました。「まだ持ってるだろ?」みたいなことも言われ、ボディチェックされましたが、不幸中の幸いと言いましょうか、靴の中まではチェックされず、結局、2万円ちょっと恐喝されただけで済みました。
滞在5日間の2日目で、私の財布の中は空っぽになり、残り3日間を2万円で過ごすことになりましたので、それはそれは貧乏旅行になりました。もちろん、お土産らしいお土産もほとんど買えませんでした...。
もちろん、海外でも治安のいい場所はあります。それ以来、数カ国、海外へ行きましたが、恐喝されたのはロサンゼルスだけでした。大通りから一歩道を外れてしまうだけでこういったことになってしまうわけです。このとき「クレジットカードがあればな...」と思ったのです。
私からお金を巻き上げた彼らも、結局、カード類には目もくれませんでしたからね。クレジットカードだったら、カード会社へ連絡すればすぐに利用停止させることができますので、こういった万一のときでも安心です。
また、クレジットカードにはキャッシングという機能があり、これが海外では外貨両替のように使うことができますので、海外旅行にクレジットカードは必須になると思います。両替はキャッシングで行ったほうが実はお得だったりすることもありますからね。
とにかく、海外旅行だろうがなんだろうが、今の時代、クレジットカードを持っておいて損はないです。紛失した場合には、盗難保険が適用されますし、買ったものが破損したりすればショッピング保険が適用されますので、現金を持ち歩くよりもずっと安全です。
今までに財布をなくしたことって誰でもありますよね?財布を落としたら現金については自己責任になりますが、クレジットカードなら自己責任で落としても使われてしまった分についてはちゃんと補償してくれます。
たとえ学生でも、クレジットカードは作れます。学生ならアルバイターで収入が少なくても、実家暮らしであれば、両親の属性次第で審査に受かる可能性が高いです。海外に行く予定があるなら、クレジットカードは必須です。
最近のクレジットカードは、年会費無料でも「海外旅行傷害保険」がついていたりするので、別途、保険に加入しなくて済むのもいいところです。海外旅行好きの方は、よりお得に使えるクレジットカードをぜひ選んでみて下さい。