クレジットカードを作ったはいいが意外と使う機会が少なかった、という状況は誰にでも起こり得ます。条件の良いカードをメインカードにすることは自然な流れなので、使わないカードが出てくるのは仕方ないです。使わなくなったクレジットカードを放置する方は多いと思いますが、放置によるデメリットがいくつかあることを考えると、放置し続けることはおすすめできません。
かといって解約となると面倒臭そうなイメージがありますよね。筆者も面倒臭そうだと思っていた一人なので、今回は実験的に使用していないクレジットカードを解約し、解約の実態に迫ってみました。クレジットカードの解約の流れをはじめ、解約によるメリット、解約前後の注意点など、これからクレジットカードを解約しようと考えている方に参考にしてもらいたい内容てんこ盛りでお届けしたいと思います。
最も簡単な解約方法は電話
クレジットカードの解約方法は、最短で済む電話がおすすめです。クレジットカードの裏面に記載された番号に解約したい旨を伝えることで、スムーズに解約の手続きにうつります。電話番号は「○○カード 解約 電話番号」と検索すれば、ネット上でも簡単に調べられます。今回は、筆者が実際に6年間保有したクレジットカードの解約手続きをした際の流れを記憶をもとに以下にまとめましたので、気になる方は参考にしてみて下さい。
(自動音声ガイダンスで)ジュンバンニ、オツナギシマス...。
あ、もしもし、クレジットカードの解約をしたいのですが...。
かしこまりました。今回は解約ということでお受け致します。ではまず、カード番号をお教えいただけますでしょうか。
氏名は○○○○で、生年月日は19○○年○月○日です。
では、カードの引き落とし先の銀行名と支店名をお願い致します。
(ここで筆者、想定外の質問にしばし動揺...)え、ええっと...支店名ってカード送付書とかに書いてありましたか?
いえ、カード送付書には書いていないはずです。契約書等を見直すと書いてあるかもしれませんが...。
(さすがに担当者さんもそこまでは知らないのか...)ええっと、銀行名は○○銀行で、支店名が■■支店か★★支店だったと思います。
○○銀行★★支店で問題ございません。これで本人確認がとれました。では、これからカードの精算を行いますのでしばしお待ちください。
(1分半ほどの待ち時間...)
カードの精算を行いましたところ、未払いはございませんでした。ただ、有効なポイントがまだ残っており、お客様は過去に楽天スーパーポイントへの交換を何度かされているようで、解約した場合、ポイントが失効し、交換ができなくなってしまいますが、このまま解約手続きを続けられますか。
カードの解約にあたって、自動引き落としなどはございませんでしたか。公共料金などの自動引き落としがある場合、解約されると引き落としができなくなりますのでご注意ください。
承知いたしました。差し支えなければ、今回、カードをご解約されようと思った理由をお教えいただけますでしょうか。
作った当初はメインカードとして使っていたのですが、最近は全く使わなくてなってしまったんですよね。使わないまま更新カードが届いてどうしようかなって思っていて、カード送付書の台紙から切り離さないまま引き出しに眠っていました(笑)。
あ、そうなんですね(笑)。解約理由は使用頻度が低くなった、ということですね。
年会費有料のカードでしたので、年会費の説明を致します。年会費は既に頂いており、年度末まで有効となっていますので、年度末までご解約を待つことも可能ですが、いかがなさいますでしょうか。
えっと......今回解約しちゃいたいと思います。
(解約させたくないけどあまりしつこく言うとネット上で悪口書かれるから、こうやって優しく無理のない程度に引き留めようとするんだなぁ。)
では、引き続き、ご解約手続きを進めさせていただきます。お客様情報の確認のため、お客様の登録住所と電話番号を読み上げても問題ございませんか。
登録住所は東京都○○区○○、電話番号は090-****-****で問題ございませんか。
こちらもまた差し支えなければで結構ですが、こちらのカードを作成した理由をお教えいただけますでしょうか。
そうですねぇ、ヤングゴールドカードのようなカードだったので、今後、さらにステータス性の高いカードを作るうえでの実績づくりが目的でした。
そうなんですね!この度は誠にありがとうございました。こちらのカードですが、本日ご解約されると、この電話を終えてからすぐに使用できなくなってしまいますが、問題ございませんでしょうか。
お時間とらせていただきましたが、保有期間が6年間ということで長くご愛用していただき、誠にありがとうございました。弊社では他にも様々なクレジットカードを扱っておりますので、また機会があれば、ぜひお願い致します。今回担当させていただいたのは石川でした。では、これで失礼致します。
通話時間は8分17秒でした。基本的には担当者から質問されてこちらは答えるだけで、淡々と話が進んでいきますので、感覚的にはあっという間でした。今回解約したカードは、以前にメインカードとして使っていて保有期間が長かったこともあり、解約理由等で通話時間が少々長くなったので、平均的にはおそらく5分程度で解約できるはずです。
通話内容は記憶をもとに内容を再現しているので変な言葉づかいがあるかもしれませんが、実際にはかなり丁寧で好印象でした。担当者の方が女性だったのですが、女性のほうが安心して話せますよね。筆者自身、久々の解約手続きでしたが、一昔前より簡単に解約できるようになっていると感じました。近年は対応が悪いとすぐにネットで拡散される時代なので、マニュアル的に簡素になっているのでしょうね。
今回は、会員番号(カード番号)、氏名・生年月日、引き落とし先の銀行と支店名の申告を求められましたが、場合によっては住所や電話番号などの申告を求められることもあるので、事前にメモをして手元に置いておくことをおすすめします。
会員番号(カード番号)はクレジットカードの表面に刻印されているのでわかりやすいと思います。引き落とし先の銀行や支店名を聞かれるとは思っていなかったので少し焦りましたが、これもよく考えると不変の情報なので、本人確認をとるために聞かれる可能性があることを覚えておきたいところです。
注意が必要なのが変更の可能性がある住所と電話番号です。基本的にはクレジットカードを作ったときに登録した住所と電話番号が必要になります。引越し等で何度も住所や電話番号が変わっていて、かつ、変更届を出している場合は、変更後の住所と電話番号を申告してください。変更届を出していなくても、更新カードが新しい住所に届く場合があるので、その場合は、新しい住所で申告しましょう。間違っても申告し直せるのでその点は安心してください。
電話以外の解約方法はある?
クレジットカードの解約は電話一本で簡単に済みますが、電話が苦手な方は躊躇してしまいがちです。電話が苦手なせいで使わないクレジットカードを放置したままにしている、という方は意外と多いはずです。
では、電話以外の解約方法はあるのでしょうか。実は、カード会社によっては電話以外での解約を受け付けている場合があります。例えば、JCBカードは、会員専用WEBサービス「MyCJB」から、「お客様情報の照会・変更」→「お客様情報の変更」→「JCBカードの退会に関するご案内」の順序で手続きをすると、解約することが可能になっています。
しかし、実際にはすべてのクレジットカードがネット上で解約できるわけではありません。大きな理由としては赤の他人がカード情報を不正に入手し、本人になりすまして勝手に解約できる可能性がある、など未だ個人情報の確認方法には問題が残っているからです。ネット上で解約できるクレジットカードはありますがそれは限定的で電話なら確実に解約できる、と覚えておくといいでしょう。
クレジットカード解約による意外なメリット
クレジットカードを解約することによって様々なメリットを享受できることを知っていましたか。カードが一枚消えるので財布の中がスッキリする、これ以外にも様々なメリットがありますのでチェックしていきましょう。
新規カードの審査に通りやすくなる
クレジットカード解約による最大のメリットは、解約によって与信枠に空きが出るので新規のカード審査に通りやすくなることです。
クレジットカードの利用可能枠は、個々で異なる総与信枠(信用の枠)によって決定されます。これは一例ですが、例えば、あなたの総与信枠が100万円だと仮定した場合、利用可能枠がカードAで50万円、カードBで30万円、カードCで20万となれば、これで100万円分埋まってしまい、カードDの新規発行が難しくなり、発行されても利用可能枠は少なく設定される可能性が高いです。ここで、カードBを解約することで総与信枠に30万円の空きが出ますので、カードDの発行がしやすくなり、利用可能枠もしっかりととれる可能性が出てきます。
この仕組みを理解しておけば、属性的には何ら問題がなかったのに総与信枠を使い切ってしまったせいで新規にクレジットカードが発行できなかった、といった事態を避けることができます。使わないクレジットカードは持っていてもプラスに働くことは少ないので、まずはそのカードが本当に必要か否かを判断することからはじめてあげると次の審査にプラスに働く可能性が出てきます。
不正利用の防止に繋がる
使用していないクレジットカードを放置することの怖さの一つに、不正利用された際に気づきにくいことが挙げられます。普段使用していないカードの利用明細を隅々までチェックする方は少ないはずです。そうなると、不正利用されたときにすぐに気づけません。クレジットカードの多くは保険が付帯しており、不正利用に対して補償してくれますが、補償期間は60〜90日間に設定されることが多いので、あとで気づくと手遅れになる場合があります。
「使わないクレジットカードだけど自宅にあるから心配ない」とおっしゃる方がいますが、過去にネットショッピングでクレジットカードを利用したりしていると、そこから漏洩する可能性があります。クレジットカードの情報はどこから漏洩するかわからない時代なので、他人事だとは思わないほうがいいです。
使用していないクレジットカードを解約してしまえば、不正利用されることもなくなりますので、解約によって安心感を得ることができます。クレジットカードは便利なものですが、ときにリスクのあるものになってしまうことを忘れてはいけません。
年会費等の無駄な固定費を削減できる
クレジットカードには年会費無料タイプと年会費有料タイプがあります。一般的に年会費有料タイプのほうが保険や補償内容が手厚い傾向がありますが、保険が“利用”付帯だと、日常的に使わなければ保険は適用されません。それだと全く使用しないカードは年会費をただただとられているだけになってしまいますので、無駄になっている可能性が高いです。
年1回の支払いとなる年会費は固定費として捉え、無駄だと感じるならば削減することを考えたほうがいいです。例えば、年会費3,000円なら、5年で15,000円、10年で30,000円もかかってしまいます。ゴールドカードクラスになると年会費10,000〜30,000円もザラにありますので、年会費を無駄にしていないか確認しましょう。
引越し等に伴う変更手続きをしなくて済む
引越しをしたり、電話番号が変わった際に変更届を出さなければならないのが、クレジットカードを維持するうえで面倒なことの一つに挙げられます。ネット上で簡単に変更手続きができるウェブサービスを提供するカード会社は徐々に増えてきていますが、全てがそうではないので、変更手続きは未だ面倒なことの一つであることに変わりありません。使用していないクレジットカードを解約してしまえば、引越し等に伴う変更手続きをしなくて済みますので、面倒が一つ省かれることになります。
住所や電話番号の変更手続きをしないままでいると、どの住所や電話番号で登録したのか忘れてしまって、解約時に個人情報の申告を求められたときに住所や電話番号を正しく申告できず、解約に時間がかかってしまいます。クレジットカードを何枚も保有している方は、それぞれをしっかりと管理するためにも、使用していない無駄なカードは解約したほうがいいです。
クレジットカード解約「前」の注意点
全く使用していないクレジットカードは解約を検討してもらいたいのですが、すぐに解約していいか、と問われると安易に解約することはおすすめできません。解約に伴っていくつかの注意点があります。どちらかといえば、クレジットカードの解約「前」のほうが注意点が多いです。解約後は解約前の状態に戻すことができなくなるので、解約はある程度慎重にならなければなりません。以下のことに注意しましょう。
カード発行直後に解約しないこと
近年、多くのカード会社は「入会特典」を目玉施策として実施しています。入会することで平均的に1,000pt〜5,000ptほど付与されるキャンペーンが多く、この入会特典を目的にクレジットカードを作る方は多いです。入会特典に魅力を感じること自体は悪いことではありませんが、問題は入会特典のポイントが付与されてすぐに解約するパターンです。実はこのようなケースはカード会社が非常に嫌う行為で、クレジットカード発行直後に解約することで、今後、そのカード会社のクレジットカードが作りにくくなる可能性が出てしまいます。
目安として、最低でもカード発行から半年は保有したほうがいいでしょう。カード発行から半年以上経てば、通常通り、解約手続きを進めて問題ありません。この間、利用したか否かは問題にはなりませんので、入会特典のポイントが付与されたらしっかりと有効活用しましょう。利用特典と呼ばれる利用によってポイント付与を受けられるキャンペーンがあり、この場合はクレジットカードを利用しないと特典を受けられませんので注意してください。
分割払いの未払いがないか確認する
一括での利用分については、クレジットカードの解約後も通常通り一括で口座から引き落とされます。ここで問題なのは分割払いやリボ払い、キャッシングの未払いがある場合です。契約中は、これらの返済は複数回に分けていきますが、解約後は一括払いでの返済を求められるケースが多いので注意が必要です。解約と同時に一括払いで返済を求められることになると大きな支出になる可能性があるため、解約前に分割払い・リボ払い・キャッシングの未払いがないか、チェックする必要があります。
本当に必要ないカードなのか確認する
使用していないクレジットカードは解約を検討すべきですが、お手持ちの“すべて”のクレジットカードを解約するのはおすすめしません。理由は、すべてのクレジットカードを解約すると肝心なときにクレジットカード決済ができなくなり困ることがあるからです。今の時代、何かとクレジットカード決済が必要な場面に迫られるものですから、最低でも手元に1〜2枚程度は残しておきたいものです。
では、「クレジットカードをやっとの思いで1枚作ることができたが、実際に使ってみたら使い勝手が悪かったので、今のカードを解約して新しくカードに申し込みたい」というケースはどうでしょう。実はこのケースにも少し問題があります。クレジットカードは一度解約するとそのカードは復元できません。なので、新しいカードの審査に落ちてしまうと手元にカードがなくなってしまい、いざというときに困ってしまいます。このようなケースでは、解約前にカードの審査に申し込んで、審査に通ってカードが無事発行されてから不要なカードを解約するようにしたほうがいいでしょう。
貯まったポイントを使い切ったか確認する
クレジットカードは、解約した時点でその効力を失います。解約後は貯めたポイントが失効してしまいますので、貯まったポイントがないか確認し、sれば解約までに使い切るようにしたほうがいいです。数十pt程度なら諦めることはできるかもしれませんが、数百pt以上あると様々な使い道に利用できるので損をする可能性があります。
一点注意したいのは、貯まったポイントの交換先です。ギフト券などと交換する場合は時間がかかってしまうことがあるので、比較的、ポイントの移行期間が短い電子マネーや他のポイントサイトのポイントに交換することをおすすめします。
自動引き落とし先の変更を完了したか確認する
これはかなり大事なことなので覚えておきましょう。解約を検討しているクレジットカードを公共料金の支払いなど自動引き落としに設定している場合、クレジットカードを解約することで自動引き落としができなくなり、公共料金の場合は滞納扱いになり、ストップしてしまう可能性があるので注意が必要です。
例えば、電気料金をクレジットカード決済にしていて、カード解約前に自動引き落とし先を変更しないと支払日に決済できなくなり、電気が止まってしまう可能性があります。実際は、支払いが遅れるとハガキなどで催促がきますので、急に電気がとまるなんてことはないのですが、支払先を変更しないとずっとこの状況が続きますので、クレジットカードの解約前に支払先を変更することをおすすめします。
カード情報を今一度確認する
クレジットカードの解約をするときはカード会社に電話をかけますが、このとき注意したいのが、クレジットカードに関する情報を正確に伝えないと解約できない場合があることです。解約時に申告を求められる情報として、会員番号(カード番号)、氏名・生年月日、引き落とし先の銀行名と支店名、住所、電話番号があります。どの情報の申告を求められるかはカード会社によって異なりますが、これらの情報を正確に伝えないといけないため、電話をかける前に情報をメモして手元に置いておくのがおすすめです。
特に注意したいのは、住所と電話番号です。住所は引越しで変わるものですし、電話番号は携帯電話を買い替えたときに変わる可能性があります。通常はこれらに変更があった場合、変更届を出す必要がありますが、変更届を出していない方は多いでしょう。カード会社に変更届を出していない場合は、登録時の住所と電話番号を申告する必要がありますので、一つないし二つ前の住所や電話番号も控えておくようにしたほうがスムーズに解約手続きできます。万が一、間違って申告しても申告し直せるので正確な情報を持っておけば問題ありません。
クレジットカード解約「後」の注意点
クレジットカードが解約できたのでそれで一安心!とはいかないのが少し面倒なところ。解約後にもいくつか注意しなければならないことがありますので、確認しておきましょう。
未払いがある場合は一括返済を求められる場合が多い
クレジットカードの返済は基本的に翌月一括返済ですので、一括での利用分に対しては、通常通り、解約後でも翌月一括返済となるので、その点は問題ではありません。
しかし、先述したように、分割払い・リボ払い・キャッシングの利用に関しては、分割で返済していたはずなので、クレジットカードを解約しても返済は続きます。ここで大きな問題になるのが、クレジットカードの解約後は分割の利用分に対しても一括返済が求められることです。
解約と同時に、一括返済の期日が設けられますので、その日程に沿って一括返済する必要があり、場合によっては大きな支出になる可能性がありますので、このことを理解したうえで解約するようにしましょう。一括返済が難しい場合は、解約を先延ばしにしたほうがいいでしょう。
解約後は細かくハサミを入れて廃棄しましょう
クレジットカード解約後はそのカードの効力が全くなくなります。なので、カードを持っておいても全く意味がありません。解約後なので自宅で保管すれば悪用される心配はないですが、個人情報を残すことはおすすめできないので、廃棄することをおすすめします。ただし、そのままゴミ箱にポイ!というわけにはいきません。
個人情報が特定されないようにカードにハサミを入れて廃棄しましょう。ポイントは細かくハサミを入れることです。カード番号だけでなく、氏名の刻印やカード裏面の署名からも個人情報は特定できるので、情報が特定できないほど細かくハサミを入れてから廃棄することをおすすめします。ICチップにもはさみを入れてあげるといいです。シュレッダーをお持ちの方はシュレッダーにかけるのが最もおすすめです。
解約したほうがいいクレジットカードの具体例
クレジットカードの解約について紹介してきましたが、では実際にどのようなカードを解約の候補にすればいいのか、具体例を紹介しておきたいと思います。
まず、解約の対象となるのが「全く使用していないカード」です。全く使用していないカードの中にも、以前使用していたカードと発行されてから全く使用したことがないカードの2パターンがあるかと思います。後者は、発行から半年以上経過していれば、即座に解約の対象としていいでしょう。前者は以前使用していたことから、ポイントが貯まっている可能性があるので、ポイントの有無をチェックし、ポイントがあれば交換してから解約するといいでしょう。
一点覚えておきたいのは「保険」の存在です。クレジットカードには様々な保険が付帯しており、その一つに旅行損害保険があります。旅行損害保険は、旅行の際に遭われた被害に対して様々な補償してくれる保険のことで、カードによっては保険が自動付帯(何もしなくても付帯する)の場合があり、この場合はカードを持っているだけで旅行損害保険が適用されますので、旅行を頻繁にされる方にとってはカードを保有するだけでメリットがあります。ただし、旅行損害保険が自動付帯のクレジットカードは年会費有料タイプが多いので、そのあたりを考慮したうえで解約するか否か検討しましょう。
では、「還元率」はどうでしょう?多くの方は還元率のいいカードを求め、還元率の悪いカードを解約しようとしますが、クレジットカードの良し悪しが還元率だけで決まると思ってはいけません。一番大事なのは使い勝手の良さです。例えば、カード自体は高還元率でもポイントの交換が面倒だったり、交換レートが悪ければ、使い勝手は良くないと判断できます。還元率はある程度大事ですが、何よりも重視したほうがいいのは使い勝手なので、使い勝手の悪いクレジットカードは解約の対象としていいでしょう。
結論:クレジットカードの解約は簡単なので躊躇しなくて大丈夫
今あなたはクレジットカードを解約しようか悩んでいるはずです。そうでなければ、このページを最後まで見ることはしないはずです。解約しようか迷っている最大の理由は「解約が面倒臭そうだから」ではないでしょうか。クレジットカードの解約なんてそんなに頻繁にするものではないですし、中には解約したことがない方もいるかもしれないので、そういった気持ちが芽生えるのも無理ないです。
ここだけの話ですが、筆者は電話をかけることがすごく苦手です。できれば電話などない世界になってほしいと思っているぐらいです(笑)。今回、クレジットカードの解約に関する記事を書くにあたって、数年ぶりにカード会社に解約の電話をかけてみたわけですが、想像していたよりも簡単に解約できたので拍子抜けしてしまいました。こんなに簡単にできるならもっと早く解約しておけばよかった、と思ったほど。
実はその解約したカードが年会費3,000円のカードで、3年ほど使用していなかったので、以前からかなり無駄に感じていました。カード会社は年会費ビジネスに意外と重きを置いていて、筆者のような幽霊会員を逃さないように引き止めるカード会社もあるのですが、予想に反してすんなりと解約できたので、解約しようか悩んでいる方がいましたら、上記の注意事項を読んで問題なければ、すぐに解約の準備をしたほうがいいですよ!