2019年10月より開始し、2020年6月までの9ヶ月間ポイント還元を受けられるキャッシュレス・消費者還元事業ですが、ポイント還元を受けるにはキャッシュレス決済をする必要があります。
キャッシュレス決済を行うにあたって、クレジットカードを保有しておくととても便利です。一部の電子マネーやQRコード決済はクレジットカードがなくても利用できますが、クレジットカードがあったほうが様々なキャッシュレス決済に対応できるようになります。
そこで確かめておきたいのが“自分が持っているクレジットカードがキャッシュレス・消費者還元事業の対象であるか”です。対象カードじゃないとポイント還元を受けられませんので、確認しておく必要があります。
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キャッシュレス・消費者還元事業とは
まず、「キャッシュレス・消費者還元事業」とは何か、について簡単におさらいしておきましょう。
キャッシュレス・消費者還元事業は、8%から10%への消費税率の引上げに伴った需要の平準化対策の一環として政府が先導しているポイント還元を行う事業のことです。
期間は2019年10月から2020年6月30日までの9ヶ月間です。現金決済ではポイント還元を受けられませんので、この期間内にキャッシュレス決済を始める方が増えてきています。
ポイント還元の内容ですが、5%もしくは2%の還元を受けられます。5%なのか2%なのかは店舗によって異なっており、原則として5%還元を受けられますが、フランチャイズチェーン傘下の中小・小規模店舗等では2%還元となっています。
「たった2%なの?」と思うかもしれません。では、9ヶ月間で考えてみましょう。月の支出のうちキャッシュレス決済で毎月5万円の支出があると想定すると、5万円の2%は1,000円ですから、1,000円×9ヶ月=9,000円分のポイント還元を受けられることになります。もし5%なら9ヶ月間で22,500円です。
たった2%でも9ヶ月間で9,000円も差が出るわけですから大きな差です。人によってはキャッシュレス決済での毎月の支出はもっと多くなる方もいるでしょうから、その場合はさらに差が出ることになります。
キャッシュレス・消費者還元事業の期間内は、キャッシュレス決済すればするだけお得感を得られることになります。逆に現金決済のままではポイント還元を受けられないので、損をした気分になってしまいます。これでもあなたはまだ現金決済でお買い物を済ませますか?
還元事業の対象カードは少ないと思われがちですが、多くのカード会社が加盟していますので、あなたのクレジットカードも対象カードとなっている可能性が高いです。簡単に対象カードか否か調べることができるので、まずは確認だけでもしてみましょう。
対象カードか否かは検索が可能
さてさて、やはり気になるのはお持ちのクレジットカードがキャッシュレス・消費者還元事業の対象かそうではないのか、ではないでしょうか。
せっかくクレジットカードを持っているのに還元事業の対象でないとなれば、そのクレジットカードを使う意義はなくなってしまいます。お得にポイントを貯めるためにもしっかりと確認しておきましょう。
最も簡単な検索方法は「登録されているクレジットカードサービスを探す」で検索することです。
検索サイトからから【発行会社】もしくは【クレジットカード番号】を入力すると、お持ちのクレジットカードが還元事業の対象カードか否かがすぐにわかります。
一例として、三井住友カードで検索しました。
発行会社で検索した場合
クレジットカード番号で検索した場合
どちらかといえば、【クレジットカード番号】で検索したほうが還元事業対象か否かがわかりやすいです。クレジットカード番号をすべて入力するわけではないので、入力しても安全上の問題はありません。カードの種類・グレードによって途中までは他の会員さんとカード番号が一緒なので、そこがわかれば対象カードが否かわかるようになっています。
対象カードであることがわかれば、これまでと同様にキャッシュレス決済にそのカードをお使いください。クレジットカード決済はもちろんのこと、電子マネーやQRコード決済サービスも還元事業の対象となっているお店がありますので、様々なキャッシュレス決済にお持ちのクレジットカードをご活用ください。
例えば、電子マネーを利用する場合、クレジットカードで事前にチャージして電子マネー利用が可能な還元事業の対象店で利用すれば、チャージポイント※と利用ポイント(電子マネー利用分+還元事業分)の3つのポイントを一緒にもらうことができる場合があるので、このようにしてさらにお得にポイントをゲットしてみましょう(※チャージポイントがもらえるカードとそうではないカードがあります)。
もし、還元事業の対象カードでないとわかれば、対象となるクレジットカードを新規に作ることを検討してください。キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月〜2020年6月30日までの期間限定なので、期間内に間に合うように早めに作ることをおすすめします。
ただ、クレジットカードはお届まで平均で2〜3週間程度かかることが多いので、その点を考慮しなければなりません。それでも、中には「即日発行・最短3営業日で発行可能なクレジットカード」がありますので、そういったものを狙ってもいいと思います。
とにかく、お得にポイントをもらうためには還元事業の対象カードを1枚でもいいので保有しておかなければなりません。よほどマイナーなクレジットカードでなければ対象カードとなっている場合がほとんどですが、念のためまずは確認してみましょう。
有名なクレジットカードはほとんどが対象
キャッシュレス・消費者還元事業の対象カードは私たちが想像しているより多いです。大手のカード会社が発行するクレジットカードはほとんどが還元事業の対象カードとなっています。
大手カード会社なのに還元事業の対象カードじゃないとなると、ユーザーからは怒りの声が上がると各社判断したのでしょう。それに、対象カードとなればそれだけで新規顧客を開拓できるわけですから、カード会社も動かないわけがありません。
特に有名なユーザーの多いクレジットカードで、還元事業の対象カードとなっているものをピックアップしておきました。
三井住友カード、JCBカード、アメリカン・エキスプレス・カード、ダイナースクラブカード、DCカード、MUFGカード、セゾンカード、UCカード、セディナカード、ビューカード、エムアイカード、ライフカード、楽天カード、PayPayカード、オリコカード、エポスカード、ファミマTカード、イオンカード、dカード、セブンカード・プラス、ポケットカード、UCSカード、アプラスカード、ミライノカード
他にもたくさんありますが、有名なクレジットカードは以上が対象となっています。クレジットカード保有者のほとんどはこの中のいずれかのカードを保有しているはずです。
デビットカードは、楽天銀行デビットカード、イオン銀行CASH+DEBITカード、セブン銀行デビット付きキャッシュカード、SMBCデビットなどが対象カードとなっています。
プリペイドカードは、LINE Payカード、バンドルカード、Kyashなどが対象となっています。
クレジットカードが還元事業の対象となることは想像できたでしょうが、デビットカードやプリペイドカードも対象となっていることは知らなかった方が多いのでは?大手のデビットカードやプリペイドカードは還元事業の対象カードとなっているので、必ずしもクレジットカードである必要はありません。
中にはクレジットカードを作りたいが属性的に審査に弾かれてしまった方もいるはずですから、そういった方でも審査なしのデビットカードやプリペイドカードであればキャッシュレス決済を導入しやすいですよね。そういった配慮はすごく助かります。
ただし、デビットカードやプリペイドカードは電子マネーやQRコード決済のチャージに利用できない場合があるので、もしご利用予定であれば事前に確認しておく必要があります。そういったデメリットがあることを考えると、やはりクレジットカードを保有しておくほうがメリットを享受しやすいと言えます。
対象カードでも登録加盟店でなければ意味がない
キャッシュレス・消費者還元事業の対象カードであることがわかった場合でも、利用するお店が還元事業の登録加盟店でなければポイント還元を受けることはできません。これでは意味がないです。
登録加盟店であるか否かを個別に調べることは可能ですが、正直言って面倒です。筆者も還元事業が開始直後は自身で調べていましたが、面倒でした。
そうした苦労をさせないために、「登録加盟店」からキャッシュレス・消費者還元事業に登録している加盟店を簡単に探すことができるようになりました。これ、本当に便利です!
例えば、現在地を東京駅とし、駅周辺で検索する場合、以下のような手順で操作すると登録加盟店が表示されます。
試しに一つタップしてみると、以下のように【浅草今半東京駅グランルーフ店】が表示され、電子マネーとプリペイド決済が5%還元の対象であることがわかりました。
さらに【絞り込み】をタップすると、以下のように店舗名・電話番号・カテゴリー・還元率・決済手段を絞り込むことができます。
例えば、カテゴリーを【サービス】、還元率を【5%】、クレジットカードを【VISA】に指定して絞り込むとさきほどよりも表示数が減りました。
あなたが普段利用している決済手段で絞り込んで検索すれば、還元事業の登録加盟店でキャッシュレス決済できない事態は避けられますから、事前に調べておくようにするといいです。実は意外と決済手段が限られる店舗が多いので下調べは必要です。
実際に使ってみると、「え?ここって使えたの?」と意外な発見があります。現在地から探すこともできますので、あまり土地勘のないエリアでもポイント還元を受けられる登録加盟店を簡単に見つけることができるようになっています。
還元事業でお得にポイントをゲットする方法
ここまで読み進めていただいたということは、あなたは正真正銘のポイント好きですよね??ちょっとしたお礼と言ってはなんですが、還元事業でお得にポイントをゲットする方法を紹介します。
還元事業の肝となるのは、やはり、どれだけ多くのポイントをゲットできるかです。そのためにまずは前章でも解説したように登録加盟店で利用するのが最低条件となります。登録加盟店でないとポイント還元は受けられないので、ここでは登録加盟店でキャッシュレス決済することを前提に話を進めていきます。
還元事業で最もお得にポイントをゲットするには、クレジットカードでチャージできるタイプの電子マネーもしくはQRコード決済を選びます。
この方法を選ぶことで、クレジットカードでのチャージでもらえる「チャージポイント」、電子マネー・QRコード決済の利用でもらえる「利用ポイント」、還元事業でもらえる「5%もしくは2%のポイント」の計3つのポイントを同時にもらうことができます。いわば、ポイントの3重とりです。
例えば、これがチャージタイプではない電子マネー・QRコード決済の場合は、「利用ポイント」と「5%もしくは2%のポイント」の2つのポイントしかもらうことができません。チャージというひと手間を挟むことでポイントをさらにもう1つもらうことができるのです。
ただし、一点注意が必要なのは、チャージポイントがもらえない場合があることです。チャージポイントがもらえるか否かについては各サービスと各クレジットカードの相性を調べる必要があります。チャージポイントをもらえないにしても最低でも2つのポイントは獲得できるので、そのためにもやはりクレジットカードなどの決済カードは準備しておきたいものです。
では、現金決済の場合はどうでしょう?現金決済の場合は、そもそも還元事業のポイント付与対象外となりますので、現金決済ではポイント還元は受けられません。現金決済を好む方はとても多いですが、損をした気分になってしまうので、これを機にキャッシュレス決済の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
キャッシュレス決済を心がけましょう
キャッシュレス・消費者還元事業の登録加盟店は、店頭にのぼり旗を立てていたり、わかりやすくポスターを掲載していることが多いですが、中にはそういった宣伝をしていないお店もあります。景観を乱さないためにあえてのぼり旗やポスターを設置しないお店すらあります。
しかし、「登録加盟店」で検索してみると実は加盟店である、いわゆる“隠れ”加盟店が意外と多く存在しますので、普段よく利用するお店だけでなく、初めて利用するお店でも、事前に検索する習慣を作るといいでしょう。
ただし、登録加盟店だからといって安心してはいけません。登録加盟店でも、クレジットカード決済ができず、特定の決済手段しか用意されていない場合があり、例えば、電子マネーのiDしか対応していないとなるとあなたがiDを利用できる状況でないとポイント還元を受けられないので、決済手段までしっかりと調べたほうがいいです。
電子マネーの登録は設定がやや複雑ですが、QRコード決済ならアプリのインストールから設定まで5分ほどでできる場合がありますのでQRコード決済であれば外出的でも導入することが可能です。とは言っても、外出先で設定するのは少々面倒なので、なるべく多くのQRコード決済に対応できるように事前に準備しておくことをおすすめします。
決済方法がわからない場合は、店員さんに聞きましょう。店員さんは毎日様々なお客さんを接客しており、初めてキャッシュレス決済をするお客さんにも慣れていますから、どうぞ安心してください。
かくいう筆者は、キャッシュレス決済をするときは実はいつも緊張してしまいます。特に初めて利用する決済サービスは「うまくできるかな?」と緊張感が倍増します(笑)。でも終わってみれば、なんてことなかったと毎回思うのです。「こんなに簡単ならもっと早くやっておけばよかった」と皆さんも思うはずです。
キャッシュレス決済をするのに必ずしもクレジットカードが必要になるわけではありませんが、クレジットカードがあれば便利であることには変わりないので、還元事業の対象となるクレジットカードは作っておいたほうがいいです。
「クレジットカードを作りたいけど審査に通るか不安」「一度審査に落ちているから諦めている」という方は多いかもしれません。そういった方のためにも当サイトではキャッシュレス・消費者還元事業対象の「審査が甘いクレジットカード」を多数紹介していますので、ぜひこちらも参考までにチェックしてみてください。