クレジットカードの使い方は少しずつ変化をみせはじめています。例えば、筆者の近所のスーパーではこれまで店員さんにクレジットカードを直接手渡していたのが、読み取り端末に自分でカードを挿入する形に変わりました。セキュリティー面を考えるとこのような取り組みは非常に評価すべきでしょう。
決済時にクレジットカードを提示しない、というのも最近の流れの一つです。代表的なのが電子マネーです。電子マネーは後払いと先払いの2タイプありますが、いずれも決済時にクレジットカードを提示せずにスマホだけで決済できるのが特徴的です。
決済時にクレジットカードを提示しない新たな決済手段として注目されているのが「PayPay(ペイペイ)」です。CMでも頻繁に見かけますが、「奇妙なネーミングだなぁ」なんて思われている方は多いのではないでしょうか。今回はPayPayとは何か、そして使い方や導入方法、さらにPayPayとクレジットカードの関係について詳しく解説していきます。
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PayPay(ペイペイ)とは?
PayPay(ペイペイ)は、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の共同出資で誕生した電子決済サービスで、2018年10月にサービスを開始しました。出資先がどちらも有名であること、また、サービス開始前から大々的にCMで宣伝したり、メディアに大きく取り上げられたこともあり、非常に注目されることとなりました。
PayPayは無料で利用できる電子決済サービスです。ユーザーには年会費や維持費、利用料金は一切かかりません。利用時に通信が必要になるためパケット通信料金がかかる程度です。
200円の利用で1ポイント貯まるので、還元率は0.5%となっています。クレジットカードだと種類によっては還元率が0.5%以下となるものもあるので、十分な還元率といえるでしょう。0.5%の還元は期間を定めたキャンペーンではありませんので、PayPay利用時には常に0.5%の還元を受けられます。
国内ではLINE Payや楽天ペイといった電子決済サービスが既に開始されていましたが、「100億円キャンペーン」を実施したことで、賛否両論ありながらも、結果的に他の電子決済サービスよりも注目されることになりました。
100億円キャンペーンの影響はかなり大きかったようで、2019年4月時点でユーザー数は400万人を突破したとのこと。サービスを開始して1年以内で400万人ものユーザーを抱えることになると想像できた方は少ないはずです。
電子決済サービスとして国内トップクラスのユーザー数を誇っていますが、まだまだこれからユーザー数が伸びていく可能性が高い電子決済サービスで、ユーザーが増えれば利用できる店舗も増えるので、皆で協力して普及させていきたいものです。
ここまで注目されるようになったのは、100億円キャンペーンの影響も大きいですが、スマホ一つで決済できるその利便性の高さに惹かれる方も非常に多いのではないでしょうか。
クレジットカード決済でもずいぶんと楽になりましたが、PayPayならカードを探す→手渡す→支払い回数を伝える→サインをする、といった手間すら省けてしまうので、クレジットカード決済ですら手間だと感じていた方にとても喜ばれています。
決済方法について
PayPayの最大の特徴は、スマホ一つで決済ができてしまうことです。「店舗に設置されたPayPay専用のQRコードのカメラで読み取る」もしくは「スマホに表示されるバーコードを店員さんに読み取ってもらう」、基本的にはこの2つの方法のどちらかで簡単に決済できるようになっています。
店舗に設定されたQRコードを読み取る場合は、アプリの「支払う」→「スキャン支払い」→「金額入力」→「支払う」の手順で決済します。金額入力は自分で行うので、店員さんに言われたとおりの金額を入力して決済しましょう。QRコードは主にレジ付近に設置されています。
バーコードを店員さんに読み取ってもらう場合は、アプリの「支払う」→「バーコード支払い」をタップし、スマホに表示されたバーコードを店員さんに見せると、店員さんがバーコードを読み取ってくれ、それで決済が完了します。金額入力をする必要はありません。
いずれも支払いが完了したら、店員さんに支払いが完了した旨を知らせるスマホ画面を見せ、確認してもらいましょう。
どちらかといえば、金額入力の必要がない「バーコード支払い」のほうが楽チンではあるのですが、実際の現場では金額入力をご自身で行う「QRコード支払い」のほうが多いような気がします。
初めて決済するときは何かと不安に感じることがあるかもしれませんが、店員さんに聞けば優しく教えてくれますので大きな心配はいりません。むしろ、早い段階でPayPayを導入しておいたほうが聞きやすいと思いますので、気になっている方はぜひ取り入れてみてください。
意外なメリットとは?
PayPayのメリットはクレジットカード決済よりも手間がかからない、還元キャンペーンがある、など様々ありますが、実は「店舗側のメリット」が非常に大きいです。初期費用、固定費、決済手数料、入金手数料といった店舗側が最も懸念している費用がかからない(今後かかる可能性はあります)ため、導入のしやすさに注目が集まっています。
実際に「こんな小さなお店でもPayPayが利用できるんだ」と感じることがしばしばあります。クレジットカード決済はできないのにPayPayなら利用できるお店まであるぐらいなので、やはり導入のしやすさはかなり評価されているのでしょう。
そして、筆者が個人的に注目したのが「個人間送金」ができることです。例えば、居酒屋で割り勘をするときに代表者が一人で全額支払うことにして、その代表者に他の人たちがPayPayを使って個人間送金をすれば、その場で現金のやり取りをしなくて済みます。
個人間送金は相手のバーコードを読み取る、もしくは、電話番号を指定して送金することが可能なので、相手側と直接つながっていなくても送金することが可能です。大人数になればなるほど割り勘は面倒になるものですから、宴会などで活躍することが期待されています。もちろん、少人数でも活かせるでしょう。
個人間送金を家族間でのやり取りに活用すれば、例えば、お小遣いをPayPayで送金する、なんてことも可能になります。使いすぎてしまう方にはお小遣いを複数回に分けるようにすれば使いすぎの防止につながるでしょう。
「不正利用」の心配が少ないのもメリットの一つです。例えば、クレジットカードの場合、カード本体に決済に必要な情報が全て記載されているので、財布を落としてカードが盗まれると簡単にネットで決済されてしまう可能性があります。もちろん、クレジットカードの不正利用に対しては保険の補償対象となりますが、これではセキュリティー力が高いとはいえません。
PayPayの場合、スマホ側の認証設定を使うことができるので、クレジットカードよりもセキュリティー力で評価されています。たとえスマホを落としてしまっても、スマホ側で認証設定がされていれば、不正利用される可能性は激減します。現金決済の場合、何の補償も受けられないことを考えると現金決済をするのが非常に怖く感じるほどです。
導入方法について
PayPayの導入方法はとてもシンプルです。まずは「PayPayアプリ(iPhone)/(Android)」をインストールします。
Yahoo! JAPAN IDをお持ちの方はYahoo!アカウントと提携してログインすることができます。Yahoo! JAPAN IDを作るとYahoo!ウォレットと提携してYahoo!ウォレットからのチャージも可能になります。IDをお持ちでない方は、登録画面からIDを新規登録できます。
Yahoo!アカウントと連携させることでPayPayはより使い勝手が良くなりますので、Yahoo! JAPAN IDをお持ちでない方はこの機会に作ることをおすすめします。
もちろん、Yahoo! JAPAN IDを作らなくてもすぐに登録できます。電話番号、そして、パスワードを任意で設定すれば、1分ほどで登録できます。
アカウントを作成したら、まず、セキュリティー設定を行うことをおすすめします。「アカウント」→「セキュリティー設定」→「端末の認証を有効にする」を選択すると、Touch ID(指紋認証)の設定ができ、セキュリティーをより強固にすることができます。
Touch IDを設定しておけば、指紋認証でPayPayにログインできるようになるため、スマホを紛失した際にPayPayを不正利用される心配がなくなります。
基本的な設定は「アカウント」からできます。支払い方法の管理やIDの設定、支払い履歴の確認、マイコードなど様々な設定・表示ができます。
トップ画面の「近くのお店」をタップすると、現在地の近くのPayPayが利用できるお店が表示されるので、こちらでPayPayが利用できる店舗を事前にチェックしておくといいでしょう。お店のホームページをわざわざ調べなくてもすぐにわかるのでとても便利な機能です。
100億円キャンペーンについて
PayPayが注目されるようになったのは「100億円キャンペーン」のおかげと言っても過言ではありません。
100億円還元キャンペーンは、総額100億円をユーザーに還元するキャンペーンで、第一弾(2018年12月13日まで開催)は、抽選で最大10万円まで利用金額を全額キャッシュバックするという内容でした。「こういうのは当たらないもの」そう思った方が多いでしょうが、SNSでは実際に全額キャッシュバックされた方が多く見受けられました。
第二弾(2019年2月12日〜5月31日)は、利用金額の最大20%(1回の支払いにおける付与上限は1,000円相当)を還元する内容でした。1回のキャッシュバックの上限が1,000円相当ということで、第一弾よりもインパクトに欠けることとなりましたが、第一弾で本当に還元されることを知ったユーザーが多かったため、こちらも注目されました。
執筆時点ではキャンペーンは第二弾までの実施に留まっていますが、100億円キャンペーンについては今後も展開される可能性が高いことから、さらなるユーザー増加を見込めそうです。ユーザー数が増えれば、利用できる店舗も増えていくことになるので、PayPayはますます使いやすくなっていくでしょう。
追記:2019年10月1日(0:00)〜11月30日(23:59)までの期間「まちかどペイペイ 第1弾」を実施。PayPayで最大5%+消費者還元事業で最大5%=最大10%の還元キャンペーンです。付与上限は、消費者還元補助25,000円/回・月、本キャンペーン1,000円相当/回・25,000円相当/月となります。
PayPayの支払い方法は3つ
PayPayを使いこなすうえで知っておかなければならないのが支払い方法についてです。決済方法は紹介したとおりスマホ一つで簡単にできますが、決済をするには事前にスマホで支払い設定をする必要があります。
PayPayの支払い方法は、1.チャージしてPayPay残高で支払う、2.Yahoo!マネーで支払う、3.クレジットカードで支払うの3つに大きく分けることができます。
どの支払い方法を選ぶのかはあなた次第ですが、それぞれの使い方を理解しておくことで、よりお得に使うにはどうすればいいのかがわかってきますので、全ての支払い方法を頭に入れておきましょう。
チャージしてPayPay残高で支払う
PayPayは、電子マネーのようにチャージしてその残高から決済することが可能です。チャージしたい場合は、「アカウント」→「お支払い方法の管理」→「PayPay残高にチャージ」をタップし、「金額」を指定したのち、「チャージする」からチャージします。
チャージ方法についてですが、Yahoo!ウォレットの預金払い用口座からチャージする、もしくは、ヤフーカード(現PayPayカード)からチャージすることが可能です。
Yahoo!ウォレットと連携していれば、コンビニから現金でチャージすることも可能なので、この方法を選ぶのもありです。
ただし、銀行口座を追加するにはYahoo! JAPAN IDと連携する必要があり、設定の手間が増えてしまいますので少し面倒に感じるかもしれません。それでもPayPayの使い勝手を良くするためにはYahoo!アカウントとの連携は欠かせないので、初期設定の際に面倒なことは全て済ませておくといいでしょう。
Yahoo!マネーで支払う
Yahoo!マネーは、ヤフーが2016年5月にサービスを開始した電子マネーです。このYahoo!マネーを使ってPayPayの支払いをすることができます。
Yahoo!マネーをPayPayの支払いに使いたい場合は、「お支払い方法」をタップし、選択画面から「Yahoo!マネー」をタップして決済します。
チャージ方法についてですが、Yahoo!ウォレットの預金払い用口座、コンビニ、さらにヤフオクの売上金からチャージが可能です。
残念ながら、クレジットカードからはチャージできません。また、Yahoo!マネーでPayPay残高へチャージすることはできませんので覚えておきましょう。
Yahoo!マネーはPayPayの支払いの他にも、Yahoo!ショッピング、LOHACO、ヤフオクなどヤフーが提供するサービスで支払いに使えますのでヤフーのサービスを頻繁に利用している方はこの支払い方法を選ぶのもありです。
クレジットカードで支払う
最も簡単な支払い方法はクレジットカードで支払うことです。PayPayにクレジットカードを登録するだけで、PayPayで決済できるようになるので、3つの支払い方法の中で最も手軽です。
事前にPayPayに登録したクレジットカード情報を元に決済を行うため、チャージをする必要がなく、残高を気にする必要もありません。クレジットカード利用分とPayPay利用分の還元を受けられるので、お得感が非常に高くおすすめです。
ただし、クレジットカードには利用可能枠があるため、利用金額の上限がクレジットカードの利用可能枠の上限となることを忘れてはいけません。例えば、利用可能枠が50万円のクレジットカードの場合、50万円を超える利用はPayPayのクレジットカード支払いではできません。
利用可能枠が上限を達した場合は、他のクレジットカードを追加・変更するか、支払い方法をPayPay残高もしくはYahoo!マネーに変更すれば、引き続き利用できます。
PayPayにクレジットカードを登録する方法
PayPayにクレジットカードを登録する際は、「アカウント」→「お支払い方法の管理」→「クレジットカードの追加」をタップし、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコードを入力して、「追加する」をタップすれば、登録完了です。1分もあればできます。
国際ブランドはVISA・Mastercard、JCBに対応していますが、「PayPayカード」のみ対応となっていますのでご注意ください。
利用できるクレジットカードについては次章でさらに詳しく解説していきます。
PayPayが利用できるクレジットカード
2019年4月時点では、PayPayに登録できるクレジットカードはVISAブランド、Mastercardブランドのカード、そして、JCBブランドはヤフーカード(現PayPayカード)のみとなっています。
VISA、Mastercard、JCBはどれも世界中で使える国際ブランドとなりますが、JCBは「PayPayカード」しか対応していないため、JCBブランドのクレジットカードをお持ちの方はやや不便に感じるかもしれません。
日本国内ではJCBのユーザーは非常に多いので、取扱の拡大が期待されます。ただ、JCBブランドのPayPayカードだけクレジットカードからPayPayに直接残高へのチャージができるようになっているので、他のクレジットカードよりも優遇されている一面もあります。
VISA、Mastercardブランドのカードであれば、基本的にはお持ちのクレジットカードでPayPayの支払いが可能になります。“基本的に”と表現したのは、VISAやMastercardブランドでも、プリペイドカードや海外で発行したクレジットカードは利用できない場合があるためです。
一点注意したいのは、同一のクレジットカードを複数のアカウントに登録することはできないことです。クレジットカードは基本的に本人のみが使うことができるものですから、他人に利用できないようにするために複数アカウントでの1枚のカードの利用ができないようになっています。
基本的にはVISA、Mastercard、JCB(PayPayカードのみ)であればどのクレジットカードでも利用できますが、場合によってはカード会社側の制御によって利用できない場合がありますので、その際はカード会社に連絡してPayPayへの対応について確認をとってください。
PayPayの最もお得な使い方
クレジットカードがなくても使えるのがPayPayの魅力ではありますが、PayPayを使うならクレジットカード支払いがおすすめです。PayPayでクレジットカード支払いをすることで、PayPay利用分の0.5%の還元と、クレジットカード利用分の還元を受けられるので、ポイントの二重とり(2箇所からポイントを受け取ること)が可能になります。
例えば、通常還元率1.0%のクレジットカードなら、1.0%+0.5%=1.5%の還元率を受けられることになります。PayPayを利用しなければ0.5%分の還元は受けられないので、とてもお得感があります。
ここで一つ鍵を握ってくるのがクレジットカードの選び方です。前章をみると、VISAやMastercardを選んだほうがクレジットカードの選択肢が増えるので使い勝手が良さそうだと感じるかもしれません。事実、クレジットカードの選択肢が広がるのはいいことですよね。
しかし、100億円キャンペーン第二弾開催中はJCBブランドの「PayPayカード」を選ぶことがPayPayを最もお得な使う方法となっています。PayPayカード(JCB)でPayPayの支払いをすると還元率が19%になるので、他のクレジットカードを使うとき(還元率10%)よりもお得にポイントを貯めることができます。
「なんでPayPayカードだけ優遇されてるの?」と感じた方は多いかもしれません。PayPayカードだけが優遇されているのは、PayPayがソフトバンクとヤフーが共同出資して誕生した電子決済サービスだからです。PayPayカードの発行会社はワイジェイカードというヤフー株式会社の連結子会社となるため、キャンペーンで優遇されることとなったようです。
ソフトバンクとヤフーの関係が解消されるようなことがない限り、今後もPayPayカードの優遇措置は続くのではないか、と予想されています。PayPayカードはクレジットカードの中でも審査が厳しいほうでありませんし、年会費無料で作ることができるので、PayPay用に作っておいて損はしないです。
「PayPayカードを選ばないとPayPayは損をする」と解説をしているサイトがありますが、そもそも還元を受けられること自体お得なことなので、損をするという表現は間違っているでしょう。損をする、と表現できるのはユーザーに何かしらのマイナスがあったときで、PayPayを使うことで損をすることはまずないです。
たしかに100億円キャンペーン第二弾ではヤフーカード(現PayPayカード)以外のクレジットカードを使うと還元率は下がりましたが、PayPayでクレジットカード支払いをすることで得られる還元分があるわけですから、損はしていません。あくまで、PayPayカードを使うのが“最もお得”であるというだけの話です。メインで使うクレジットカードがすでに決まっている場合、そちらをPayPayのクレジットカードとして追加しても何ら問題ありません。
PayPay利用時の注意点
PayPayはとても便利な電子決済サービスですが、利用の際にいくつか注意してもらいたいことがあります。
まず一つ目の注意点は、PayPay残高の有効期限は2年間であることです。2年間のうちにPayPay残高の変動が見られない場合、残高は失効してしまいますので注意が必要です。ただし、残高に変動があればそれからまた有効期限が2年間延長されます。
PayPay残高の有効期限を確認したい場合は、PayPayアプリを立ち上げ、「残高」をタップしてください。すると、画面の中ほどに日付が表示されます。例えば、「2019年4月1日」となっていれば、その2年後に失効することになります。失効日ではなく残高の変動時の日付が表示されていますので、そこから2年後が失効日になることを覚えておきましょう。
2つ目の注意点は、3万円以上の支払いは本人確認書類の提示が必要になることです。本人確認書類とは、運転免許証をはじめ、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証、学生証などを指します。特別永住者証明書や在留カードも本人確認書類となります。3万円以上のご利用の際は本人確認書類を提示しないと支払いできませんので携行しておきましょう。
本人確認書類の提示は面倒なところではありますが、不正利用を防ぐために必要な措置になってきますので、協力しましょう。
3つ目の注意点は、分割払いができないことです。これは注意点というか、PayPayの数少ないデメリットとなるでしょうか。PayPayは原則1回払いとなっていますので覚えておきましょう。
「PayPayをクレジットカードで支払うなら分割払いができてもいいのでは?」という意見も多いですが、1回払いがPayPayのルールとなっているので従うほかありません。どうしても分割払いしたい場合はクレジットカードで支払うようにしましょう。
4つ目の注意点は、不正利用の対策です。初期設定ではログインが電話番号とパスワードとなっており、この2つが特定されてしまうと不正利用される可能性があります。セキュリティー力を高めるために、Touch ID(指紋認証)の設定を自ら行う必要があります。「アカウント」→「セキュリティー設定」→「端末の認証を有効にする」を選択するとTouch IDの設定ができます。
実は、既にPayPayでは不正利用が起きています。対策として3Dセキュアの対応を行ったため、セキュリティー面に関しては以前よりも高くなっており、安心できるようになっています。それでも不正利用されない可能性はゼロではないため、自らでしっかりと対策することが求められます。
追記:2019年8月28日から不正利用に対する補償制度を導入しました。決済のみならず、チャージ、送金などで不正利用による被害があった場合に原則としてPayPay側が被害額を全額補償するというもの。また、加盟店への入金保証も行うとのこと。
キャッシュレス決済で決済の手間知らずに
クレジットカードの保有率が80%を超える中、クレジットカードを保有しているのにあまり使わない方が結構いることをご存知でしたか?使わない理由を聞いてみると「個人情報をが漏洩しそうで怖いから」「現金でも支払えるから」「何かあったときのために」と色々な答えが返ってきますが、共通しているのはキャッシュレス決済の便利さに未だ気づけていない方が多いことです。
クレジットカードを全く使わない方は、他のキャッシュレス決済も利用していないはずです。そうなると、PayPayのような最先端の電子決済サービスをこの先使うには何らかのきっかけが必要になるでしょう。
PayPayは100億円キャンペーンを実施するなど、あっと驚かせるキャンペーンを今後も実施する可能性が高いため、単にポイント還元目当てでもいいので、これを機にリアルなキャッシュレス決済を体感してもらいたいと筆者は感じています。
なぜそこまでキャッシュレス決済をおすすめするのかというと、キャッシュレス決済を体験するともう二度と現金決済には戻りたくない、と思えるほど便利だからです。
事実、筆者は日常生活でほとんど現金を使わなくなっています。クレジットカードを保有していなかった友人に事あるごとに「キャッシュレス決済は便利だぞ〜」と投げかけるようにしていたら、その友人も今では完全なキャッシュレス決済派になりました(笑)。現金主義の方ほどキャッシュレス決済の虜になる可能性が秘めているのかもしれません。
今でも現金を使うのはキャッシュレス決済が一切できないお店ぐらいです。しかし、そういったキャッシュレス決済に後ろ向きなお店は次第に使わなくなっていきました。
近所に大好きなラーメン屋さんがあります。そこは昔からやっているところなので、少々頑固なところもあるのか、カードはもちろん電子マネーも使えませんでした。それが理由でしばらく利用していなかったのですが、先日、PayPayの店舗検索機能「使えるお店」を覗いていたらにそのラーメン屋が表示され、それからまた通い始めることになりました。
また、以前は現金で飲み会の割り勘をしていましたが、近年はLINE Payの割り勘機能や今回紹介したPayPayの「個人間送金」を使って割り勘をするようになったので、ここでも現金を使わなくなっています。まれにこうした便利な機能を使いたがらない方がいますが、周りがみんなやると使わざるを得なくなります。LINEだってそうでしたよね?
政府はキャッシュレス決済を推進しています。今後、さらにキャッシュレス決済ができるシーンは増えてくるでしょうし、キャッシュレス決済が増えてきている中で現金決済が減らないと店員さんが煩わしさを感じるようになるはずですから、自分はもちろんのこと、お店側の手間も考えてキャッシュレス決済を積極的に利用していきたいものです。朝の通勤ラッシュ時の駅のコンビニで長蛇の列ができなくなったのは、まさにキャッシュレス決済が普及したおかげといえるでしょう。