審査なしも同然?審査が甘いクレジットカード比較【即日あり】

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※Yahoo!スコアは、2020年8月31日をもって終了。


クレジットカードの審査は日々進化を遂げています。昔と今を比べて最も大きく変わったのは、ウェブ申込の普及に伴い機械審査が導入されたことでしょう。昔は紙面申込が一般的で、その情報を元にカード会社の中の人が手動で審査を行っていました。



しかし、クレジットカードの申込者数は増えるばかりで、手動審査では追いつかなくなってきました。機械審査を導入することでウェブ上で申し込まれた情報を即座に審査にかけることが可能になり、審査スピードはかなり向上しました。また、精度も高くなり、多くの方がより満足のいく結果を得られるようになりました。



審査の際に欠かせないのが個々の信用情報です。信用情報はカード会社が保有する社内情報、そして、CICやJICCといった個人信用情報機関が管理する社外情報を参考に調査していきますが、ここに割って入るのではないか、と期待されているのが「Yahoo!スコア」です。今日はYahoo!スコアがクレジットカードの審査に与える影響について徹底検証してみたいと思います。





Yahoo!スコアとは?



過去のヤフーサービス利用から算出されるスコア



ヤフーは、Yahoo!スコアを下記のように説明しています。


Yahoo!スコアはYahoo! JAPAN IDをご利用のお客様に特典や利便性を提供するサービスです。Yahoo!スコアの利用目的は、お客様により良い体験やお得を提供することに特化しており、その利用用途はパートナー企業のサービスごとに審査・管理をしています。

Yahoo! JAPAN IDにひもづくビッグデータを基に機械的に推定・算出したスコアです。


Yahoo!スコアはヤフーが管理する信用情報としての一面があるといえるでしょう。通常、信用情報はCICやJICCといった個人信用情報機関に集約されていますが、これらは社外情報となり、各カード会社は各個人信用情報機関に照会することで情報を得ることができます。Yahoo!スコアは基本的には社内情報として取り扱われるもの、として考えると区別しやすいかもしれません。ちなみに、サービス開始は2019年7月1日からとなっています。


「なぜヤフーが今さらこんなことを?!」と思われた方は多いはずです。知らない方は意外と多いようですが、ヤフーは連結子会社のワイジェイカード株式会社が「PayPayカード」を発行しており、クレジットカード事業に参入しているので、信用情報は以前から扱っています。



Yahoo!JAPANカードの券面



ヤフーはこのPayPayカードの利用を促進しており、今回Yahoo!スコアを登場させたことでよりPayPayカードに注目を浴びさせたい狙いがあるのではないか、と推測できます。実際、PayPayカードはYahoo!ショッピングで利用するとお得にポイントを貯められる、など今後注目のクレジットカードの一つです。




データをカード審査に役立てる可能性が高い



審査プロセスの簡略化などカード審査に役立てられる



「本人確認」「信用行動」「消費行動」「Yahoo! JAPANサービス利用」の4つの情報を元にスコアを作成すると明言しています。各情報の詳細については以下の表をご覧ください。


カテゴリー 利用データ
本人確認 Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率、登録された電話番号およびメールアドレスの有効性、Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
信用行動 ヤフオク!における取引実績や評価、ショッピングでのレビュー回数、知恵袋での活躍度、Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数、利用規約・ガイドライン違反の有無および回数、宿泊・飲食店等の予約キャンセル率、キャンセル連絡有無などの行動実績等
消費行動 Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス、Yahoo!ウォレット、Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等
Yahoo! JAPAN
サービス利用
Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等

クレジットカードの審査に関わる部分で特に注目したいデータは「信用行動」です。例えば、“Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数”については、クレジットカードの利用状況とそのまま繋げて考えることができます。



ヤフー関連のサービスで支払いの滞納を何度もしている方はクレジットカードを作っても同じことを繰り返す、そのように判断されてしまう可能性があるわけです。ヤフーは連結子会社のワイジェイカード株式会社がPayPayカードを発行しており、Yahoo!スコアはPayPayカードを作成する際の審査に大いに役立てられることになるでしょう。


お客様のサービス利用状況等に応じた特典等の付与、審査プロセスの簡略化、コンテンツ最適化、サービスの改善、広告の配信等のために作成され、Yahoo! JAPANのサービスで利用されます。オフにすると、Yahoo!スコアが削除され、利用されません。


このような記載がありますので、審査に役立てることは明言されています。中でも、審査プロセスの簡略化が明言されているので、審査スピードの向上に期待できるでしょう。PayPayカードはクレジットカードの中でも審査スピードは早いほうなのでこれ以上早くなる必要はないと思われますが、審査スピードは早いのに越したことがないので期待しましょう。



他にも、“宿泊・飲食店等の予約キャンセル率”“キャンセル連絡有無などの行動実績”あたりもクレジットカードの利用状況に繋がる部分がある(キャンセル率が高いと支払いで問題を起こしやすいと判断される可能性がある)ので、このあたりも今後のカード審査に大きな影響を与えるかもしれません。


算出元データには、通信の秘密にあたる情報、スコア化することで不当な差別につながる可能性がある情報(要配慮個人情報、性別や職業等)は使用しません。


このような説明を加えているので、「職業」が審査に与える影響はさほど大きくないのかもしれません。カード審査の多くは職業に関して比較的大きな影響を与えるため、この基準には疑問を感じますが、このあたりがPayPayカードならではの審査の特徴となってくるのかもしれません。



「本人確認」については、Yahoo! JAPAN IDを作成する際に入力した情報をもとに審査を行うことが可能になるため、カード審査時に本人確認の必要がなくなるなど、審査スピードの向上に期待できる一面があります。ただ、悪用を避けるためには本人確認はしっかりと行われたほうが安心感があります。





社内情報でありながら社外情報でもある



Yahoo!スコアは提携パートナーに提供される



冒頭で“Yahoo!スコアは基本的には社内情報として取り扱われるもの、として考えると区別しやすい”と解説しましたが、実は社外情報としての一面も兼ね備えています。



というのは、Yahoo!スコアの提供が可能なパートナーが公開されているからです。2019年6月現在で、ランサーズ(ランサーズ株式会社)、HELLO CYCLING (OpenStreet株式会社)、TableCheck(株式会社TableCheck)、クラウドワークス(株式会社クラウドワークス)への提供が可能となっています。



また、“※対象のサービスは順次拡大予定です”との記載が確認できているため、今後も提供可能なパートナーは増えていくことが予想されます。情報をパートナーへ提供するということは、独自に管理する社内情報にとどまらず、社外情報へとシフトしていく可能性が考えられます。



ただし、情報は勝手に共有されるわけではありません。Yahoo!スコアの提供が行われる際は同意を確認する画面が表示されるようになっているため、私たちが個別に同意しなければ、Yahoo!スコアはパートナー企業に提供されません。この点はネット上で議論を呼んでいる(多くの方は勝手に情報が共有されると勘違いしています)ので、今一度、正しい情報を頭に入れておきたいところです。




スコアの点数を開示予定



上限を900としたスコアを開示予定



筆者が最も気になったのは、Yahoo!スコアの使われ方よりもむしろどのような評価方法となるのか、でした。



ヤフーによれば、総合スコアの上限を900としてユーザーにスコアを開示する予定であるとのこと。



今後変更の可能性はありますが、スコアの点数が開示されるのは非常にいいことです。というのは、こういった信用情報に関するスコアは曖昧に表現されることが多いからです。



点数で表示されれば、現時点での自分の信用度が可視化されることになるので、審査に到底通りそうもないランクのクレジットカードを狙うこともなくなってくるでしょう。点数開示がされることで身の丈にあったクレジットカードを選ぶことができるようになるのは評価したいところです。



さらに理想を言うなら、どのようなことをすればさらにスコアを伸ばせることができるのか、などアドバイスを得られるようになるといいでしょう。例えば、「勤続年数をあと半年構築できると30ポイントアップ」といったように。スコアの詳細を公開することはどこも嫌がることなので実際には難しい問題かもしれませんが、天下のヤフーにはこのぐらいのことは期待したいものです。





Yahoo!スコアの安全性について



プライバシー保護に十分に配慮



多くの方が気になっているのが、Yahoo!スコアの安全性です。情報漏えいが相次ぐ昨今、個人情報の取り扱い方については厳しい議論が飛び交っています。



安全性についてヤフーは下記のように説明しています。


Yahoo!スコアの作成および利用は、お客様のプライバシーの保護に十分に配慮したうえで実施しております。


プライバシー保護へ積極的な姿勢をとっていることは評価できます。2013年に最大2,200万件のID情報と148.6万人分のパスワードが不正に流出した可能性がある、とYahoo! JAPANが発表したことがあるのを覚えているでしょうか。ヤフーにとって過去最大規模の情報漏えい事件です。



この情報漏えい事件のせいでヤフーに対する信頼性は一時的に失われたものの、幸いにも大きな被害は確認されなかったため、信用の失墜を免れた過去があります。また、情報漏えい発覚後の対応が非常に早かったため、鎮静化も早く、当時は事件への対応を評価する声が多かったです。



今後、Yahoo!スコアに関しても情報漏えいの可能性がないとは言えませんが、日本一のポータルサイトを運営するヤフーには揺らぐことのない信頼がありますので、基本的には大きな心配をしなくても大丈夫、と筆者は考えています。



例えば、無料通話・チャットアプリのLINEが登場した頃も同じように個人情報の取り扱い方について厳しい議論がなされました。しかし、結局のところは大きな問題なく、今では日本のみならず世界各国の方が利用するようになっています。



サービス開始直後にこのようにプライバシーに関して議論が交わされるのは非常に良いことです。利用者である私たちが厳しい目を向け続けることでサービスの安全性はより向上していくものだからです。今後もYahoo!スコアに関して厳しい目を向け続けることが大事です。





ネット上ではYahoo!スコアに懸念の声



Yahoo!スコアが勝手に提供されることはない



Yahoo!スコア導入の発表を受け、ネットでは様々な反応がありました。筆者が意外だと感じたのは、肯定的な意見よりも否定的な意見のほうが多く見受けられたことです。



ネット上には様々な意見がありましたが、中でも多かったのは「個人情報が企業に売り渡される」という意見でした。


使ったことがない企業・サービスに勝手にスコアが提供されていた、ということは起こり得ません


ネット上での不安の声に対し、ヤフーは上記のように説明しています。



Yahoo!スコアはパートナー企業へのみ情報を提供することとなっており、また、提供の際には私たち利用者の同意がなければ情報は提供されない仕組みとなっているため、ネット上で言われているような個人情報の売り渡しは行われないようになっています。



いつもこのような噂を広めるのはネットリテラシーの低い方たちです。センセーショナルな内容だっただけにこの間違った噂は大きく広がってしまうことになりました。一方で、ネットリテラシーの高い方々はYahoo!スコアの詳細を熟読し、その内容をしっかりと把握したうえでネット上で反論していました。



大事なのは、情報を正確に読み取ることです。「Yahoo!スコアは信用情報を売り飛ばす」このようなセンセーショナルな見出しがついてしまうと、私たちはついつい引き寄せられてしまいますよね?こういったセンセーショナルな見出しほど疑いの目を向けて自分でしっかりと調べることが大事です。




TwitterでのYahoo!スコアに関する評価



Twitterでは評価が分かれる



Yahoo!スコアの発表直後、特に反応が早かったのがTwitterでした。Twitterには様々な意見が飛び交っていましたので、その一部を紹介します。ツイートに対する筆者のコメントも加えていきます。



Yahoo!スコアの特徴をしっかりと捉えたツイートです。様々なツイートの中でこういったツイートを見つけ出すことがとても大事です。Yahoo!スコアの収集を解除する方法はありますので、すべての方のYahoo!スコアが利用されるわけではないことを再確認しておきましょう。



これも非常に参考になるツイートです。Yahoo!スコアは様々な情報を収集しますが、あくまでその情報の提供が可能なのはヤフーが認めたパートナーのみで、かつ、Yahoo!スコアの提供時には私たちの同意が必要になるため、同意なく情報が受け渡されることはありません。



こういったセンセーショナルなツイートに惑わされないことが大事です。たしかに独自に管理している信用情報を他の企業に提供しますが、提供時には私たちの同意が必須となりますので、“売る”という表現には疑問を感じます。また、Yahoo!スコアは各サービスを円滑に利用するための施策となるので、ユーザーである私たちにとってデメリットばかりではありません。



ネットサービスに理解のあるツイートだと感じました。これからの時代にクレジットカードはますます欠かせないものとなってきます。その流れの中で“信用”はとても大きな存在となってきますので、この方のように柔軟性をもって対応していく必要があります。



“知恵袋での活躍度”がデータとして利用されるとヤフーは説明しています。これの何が問題なのでしょうか。筆者も頻繁に知恵袋を利用しますが、しっかりとしたアドバイスをされている方にはそれ相応の見返りがあってもおかしくないと感じます。あくまで活躍度が利用されるだけであって、活躍していないからといってマイナス評価を受けるわけではないので、よほど間違った使い方をしていなければ与える影響は少ないでしょう。





Yahoo!スコアをオフにする方法



スコアを利用されたくない方は設定画面からオフにしましょう



ネット上で心配の声が相次いだYahoo!スコアですが、実はこの機能は手動でオフにすることができます。「設定画面」より「Yahoo!スコアの作成・利用」を「オフ」に変更することが可能です。



Yahoo!スコアを絶対に利用してほしくない方は設定でオフにしておくといいでしょう。ただ、今後PayPayカードを作成したい方やヤフー関連のサービスを利用したい場合はYahoo!スコアを有効化しておいたほうが円滑にサービスを利用できるようになると思いますので、今後の利用方法を検討したうえでオン・オフの切替を行うことをおすすめします。



Twitterで詳しいオン・オフの切り替え方法が紹介されていますので、こちらもご覧になってください。






今回の騒動はヤフーに責任あり



騒動の責任はヤフーにあるが対応の早さを評価



Yahoo!スコアの導入を巡って様々な議論を呼んだのは紛れもない事実です。そして、Yahoo!スコアに対して不信感を抱いた方が多かったのも事実です。



では、今回の騒動の責任はどこにあるのでしょうか。デマ情報を流した者に批判が寄せられていますが、筆者はヤフーの責任が一番大きかったと感じています。



今回の騒動に関しては「説明不足だった」この一言に尽きるではないでしょうか。正しい情報を収集できていれば、不安を抱かなくても済んだわけですが、すべての方が情報リテラシーが高いわけではなく、誤った形で情報を受け取る人が少なからずいることを予測しておくべきでした。



特に信用情報のようなプライバシーに関わる話題に関してはセンセーショナルな情報ほど誤った形で受け取られてしまうことが多いため、もう少し慎重になる必要があったかと思われます。



ただ、筆者が評価しているのは今回の騒動後の対応の早さです。以前、大規模な情報漏えいがあった際の対応の早さを評価しましたが、今回の騒動後の対応も非常に早かったのは評価していいでしょう。





以上のようにヤフー公式よりツイートがあり、ユーザーからの不安の声は鎮静化しました。



Yahoo!スコアの導入が発表されたのは2019年6月3日で、ツイートで不安の声が上がりはじめたのが6月17日〜19日にかけてでした。そして、ヤフー公式からツイートがあったのは6月21日でしたので、ほんの2〜3日で騒動への対応をしていることを考えれば、早い対応だったと言えるのではないでしょうか。



今回のようにデマを発端とした騒動に対して、私たちがとれる対策は入念に情報収集を行うことです。全く知らない人が発信したことを信じるのか、それとも企業が発表したことを信じるのか、後者のほうが信憑性が高いことは言うまでもありません。



しかし、公に発表された情報ならなんでも信じられるのか、と問われたらそうではありません。情報収集をするうえでその情報の真偽を確かめるためには複数の情報を比較することが大事になってきます。公式の発表だけでなく、信頼できるメディアや人物から発信された情報をチェックし、真偽を確かめるようにしましょう。





カード審査通過のためにとる行動は変わらない



属性を良くするため各自でできる行動をとろう



Yahoo!スコアが導入されることで、今後のクレジットカードの審査が変わるのではないか、と感じた方が中にはいるかもしれません。Yahoo!スコアが影響を与える範囲は、ヤフーの各サービスと提携パートナーとなりますので、現時点では「PayPayカード」に関しては多少審査への影響があるかもしれません。



しかし、それは審査基準が変わるということではないはずです。ヤフーが公式で“審査プロセスの簡略化”を明言しているように、どちらかといえば、審査を複雑にするよりもシンプルにすることを目的としていることがわかります。



他のカード会社がヤフーの提携パートナーとなれば、そのカード会社の審査も簡略化されることになるので審査スピードの向上にも期待できるようになるでしょう。なお、2019年6月時点では提携パートナーに他のカード会社は含まれていません。



もし、他のカード会社がヤフーの提携パートナーとなったとしても、ユーザーである私たちの同意なくしてスコアの提供は行われませんので、スコアが使われることを拒否する権利は常に私たちにあることを覚えておきたいものです。



よって、クレジットカードの審査を通過するためにとれる行動は今後も変わりません。



クレジットカードをまだ持っていない方は、雇用形態や居住形態を改善する、ショッピングローンなどでクレヒスの実績を作る、流通系や信販系など審査が甘いクレジットカードをターゲットにする、といったことをポイントとして押さえるといいでしょう。



2〜3枚目のクレジットカードを作りたい方は、毎月少しずつでいいのでカードを利用してクレヒスを構築する、支払いの延滞をしない、多重申し込みしない(カードの申込は半年に1回だけ)、といったことをポイントとして押さえるといいでしょう。



クレジットカードのランクアップを望む方は、勤続年数を構築する、利用可能枠に空きを作るためにいらないカードを解約する、支払いの延滞をせずに毎月カードを利用してクレヒスを構築し続ける、現在保有しているカードを長く保有してインビテーションなどで上位ランクを狙う、といったことをポイントとして押さえるといいでしょう。






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