クレジットカードを作るときに必ず通らなければならないのが「審査」です。今日のクレジットカードの審査において重視されていることは様々あります。例えば、その一つが「勤続年数」です。勤続年数が長ければ長いほど信用力が高いと判断されます。他にも、雇用形態や居住形態、年収なども審査結果を左右する要素となってきます。
特に「金融事故の有無」は審査結果を大きく左右する要素となっています。金融事故とは過去に長期延滞を起こしてしまった方などを指し、審査に悪影響しか及ぼしません。長期延滞をたとえ完済しても、完済日から5〜10年ほどはネガティブ情報が記録に残ってしまうため、金融事故を起こさないことが審査を通過するための最も有効的な対策と言っても過言ではないぐらいです。
それでも、クレジットカードの審査は今と昔では大きく変わっている部分があります。昔は申込者の人柄や人相を審査材料とする「定性分析」が採用されていましたが、現在では年齢や職業、住居など数十項目を審査材料とする「定量分析」が主流となっており、より細かいところまで信用調査の対象となっています。
主流となった定量分析ですが、筆者はクレジットカードの審査が今後も変化していくと予想しています。では、どのように審査が変わっていくのでしょうか。現状のクレジットカードの審査の流れと比較しながら予想していくことにしましょう。
現状のクレジットカード審査の大まかな流れ
まずは現状のクレジットカード審査の大まかな流れを把握しておきましょう。一昔前のクレジットカード審査に比べると審査スピードは格段に上がっていますが、実は審査はより複雑になっています。
スコアリングシステムと呼ばれるコンピュータを利用した審査方式を導入することによって審査スピードが格段に上がりましたが、より細かい情報を元に審査を行うようになっているため、精度も同時に上がっています。
@属性・社内ブラック情報の確認申し込まれた情報を元に、属性のチェックおよびカード会社が独自に管理する社内情報からブラック情報、つまり、ネガティブな情報がないかチェックします。属性に何ら問題がなく、社内情報にもネガティブな情報がなければ次の段階にうつります。属性に問題がなくても社内情報にネガティブな情報があれば、この段階で審査に落とされることがあります。
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A指定信用情報機関への照会CICやJICCといった信用情報を取り扱う指定信用情報機関に申込者の情報を照会します。カード会社が保有していない信用情報をチェックするのに必要な作業です。照会の結果、問題が見当たらなければ次の段階にうつります。過去に長期延滞を起こしていた記録などネガティブな情報が見つかると、この段階で審査に落とされることがあります。
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Bスコアリングシステムで採点年齢や職業(雇用形態・勤続年数等)、居住形態など数十項目に及ぶ要素を元にコンピュータで信用力を数値化=採点していきます。スコアリングシステムを採用したことで審査スピードは格段に向上し、数分程度で審査結果を反映するカード会社も登場していきます。
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Cスコアチェックスコアリングシステムによる採点の結果、カード会社が設定した合格基準点にスコアが達していなかった場合、審査に落とされることがあります。スコアが合格基準点を突破していれば、次の段階にうつります。
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D在籍確認在籍確認は、申告した勤務先へ電話をかけて本当に在籍しているのか確認する作業のことです。不安に感じる方が多いですが、カード会社の担当者が勤務先に電話をかけ、在籍しているか否か、基本的にはそこしか確認しませんので、安心してください。スコアリング(採点)作業と並行で進められることがあるため、スコアが合格基準点を満たしていない状態で在籍確認が行われることもあります。
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E審査結果の通知審査結果の通知は基本的にメールで届きます。登録したメールアドレスに審査結果が届きますので自分でチェックします。紙面申込の場合は審査結果が同封した書類が自宅に送付されてきます。電話で審査結果をお知らせするパターンはほとんどありません。最近ではアプリで審査の過程を確認できるカード会社も登場しています。
基本的にはこのような流れで審査が進んでいきます。審査の流れの中で特に重視されているのが「指定信用情報機関への照会」と「スコアリングシステムで採点」の2つです。
例えば、大企業勤めの正社員で年収500万円、勤続年数10年のAさんがいたとします。一見、属性に全く問題がなさそうな感じがしますが、過去5年間のうちにクレジットカードの支払いを長期延滞した過去があるとしたら、指定信用情報機関に延滞情報=金融事故を起こした情報が残っていることになります。カード会社は金融事故を非常に嫌うので、ネガティブ情報があると審査に落とす可能性が高くなります。
現状のクレジットカード審査を通過するためには、各審査項目をクリアするのではなく、審査全体で評価される必要があります。Aさんの場合、大企業勤め、正社員、年収500万円、勤続年数10年と各審査項目ではゴールドカード以上を狙える属性ですが、過去に金融事故を起こしたことがある、この項目だけ大きなネガティブ情報となり、一般カードさえ落ちてしまうほど審査に悪影響を及ぼすことになります。
未来のクレジットカード審査で導入が予想されること
現状のクレジットカード審査の大まかな流れを頭に入れたところで、次は未来のクレジットカード審査について考えてみることにしましょう。正直なところ、2〜3年で審査の流れが大きく変わることはないでしょう。クレジットカード業界は慎重な姿勢をとる傾向があるので、5年、10年といったスパンで変化していくことが予想されます。では、未来のクレジットカード審査にはどのようなことが導入されるのか大胆予想していきます。
勤務先への在籍確認の撤廃
筆者が個人的に期待しているのが勤務先への在籍確認の撤廃です。「在籍確認をされると困る」と感じている方が現状では多いように感じます。その理由を聞いてみると「会社にカードを作るのをバレたくない」「お金に困っていると思われそうで嫌だ」といった声が聞かれます。
実際にはカード会社の担当者が「◯◯さんはいらっしゃいますか?」といったすごくシンプルな内容で在籍確認をとることがほとんどなので、そこまで心配する必要はないですが、実際に在籍確認の電話をとったことがある方は少ないでしょうから、在籍確認に不安を感じるのも仕方ないでしょう。
そこで、将来的に在籍確認を「必要」か「不要」かを選べるようになることが期待されます。必要とした場合は、これまでどおり、電話で在籍確認をとることになります。不要とした場合には、在籍確認の電話の代わりに収入証明書類を提出させることで在籍確認完了とすることができれば、これまでどおり審査を進められるでしょう。
しかし、収入証明書類を揃えるのに苦労する点が課題として残っています。収入証明書類は、所得証明書や課税証明書、源泉徴収票を総称したものですが、これらをすぐに用意できる方は少ないでしょう。例えば、源泉徴収票は勤務先の給与担当者に申し出る必要があるため、結局のところ、勤務先には何かしらを悟られるでしょう。
本来、電話一本で済む在籍確認をより複雑にしてしまうため、スピード重視のカード会社はこの施策を導入することを嫌がる可能性が高いです。それでも一定の需要はあるはずなので、逆に言えば、この施策を導入したカード会社は注目されることになるでしょう。
マイナンバー紐づけて審査スピードを短縮
平成19年に議論がはじまり、平成28年1月にようやくスタートしたマイナンバー制度。2019年時点でマイナンバー制度によって受けられる恩恵はほとんどないに等しいでしょう。税務関係書類、健康保険、雇用保険、年金、児童手当、福祉・介護など関係各所で個人情報を管理しやすくなった程度です。
ただ、マイナンバーには様々な個人情報が集積されているわけですから、クレジットカードの分野でも活用できるはずです。例えば、マイナンバーに「信用情報」を紐づけることができれば、指定信用情報機関への照会など社外情報を頼りにする必要がなくなるため、審査スピードのさらなる短縮が期待できます。
とはいえ、現在でも数分程度で審査結果を反映するカード会社はあるので、これ以上の審査スピードを求めるのは酷かもしれませんが...。
確実に言えるのは、カード会社は自社の負担になることはなるべく早く解消したいと願っていることです。もし、マイナンバーに信用情報を紐づけすることができるのであれば、社内情報と社外情報を即座に照らし合わせることができ、カード会社側は個人情報を非常に管理しやすくなるわけですから、この施策が実施できれば、導入したがるカード会社はすぐに出てくるでしょう。
保有カードと同じカード会社の別券種なら審査不要
例えば、カード会社AのクレジットカードBを現在保有しているとします。同A社のクレジットカードCに変更したい場合、現状ではクレジットカードCに新規に申し込んで、カード会社Aに再度審査してもらう必要があります。ここで多くの方は「既にカード会社AのクレジットカードBを持っているのになんでクレジットカードCの審査が必要になるの?」と思われるはずです。
現状では、カード会社が同じでも、券種が違えば新規の審査が必要になっています。券種が同じで国際ブランドだけを変更したい場合でも新規審査が必要になっています。ただ、申込者情報を既に社内で保有しているわけですから、将来的にはカード会社が同じならほぼ審査なしでカードを切り替えられる可能性は十分にあるでしょう。
ただし、現在保有するクレジットカードBが一般カードで、変更したいクレジットカードCがゴールドカード、というようにステータスやランクを上げたい場合には審査不要というわけにはいかないでしょう。逆にステータスやランクを下げたい場合には審査不要でカードを切り替えことは可能になるのではないでしょうか。一般カードからゴールドカードに切り替えて使い勝手が悪かったから戻したい、という声は意外と多いです。
数値化したクレヒスが明確な審査要素となる
クレヒスとはクレジットヒストリーのことで、これまでのあなたのクレジットカードやローン契約の履歴をまとめた記録のことを言います。クレヒスは審査結果を左右する大きな要素の一つであるのにも関わらず、実はかなり抽象的な一面があります。
指定信用情報機関に情報開示することである程度の情報は確認できますが、入金状況などを確認できる程度でそこから私たちが判断できることは限られています。カード会社は指定信用情報機関に情報を照会したり、社内で記録している情報を元に信用力を調査していくので、現時点で“クレヒス”はカード会社にとっては具体的なものですが、私たちにとっては抽象的なものでしかないのです。
そこで、将来的にクレヒスを数値化することによって、明確な審査要素とすることが期待されます。そして、クレヒスを私たち自身で確認できるようになることも期待されます。数値化されたクレヒスを確認できるようになれば、「あのカードを狙うのはもう少しクレヒスを構築したほうが良さそう」ということがわかってきます。
より具体的な案を出すとすれば、クレヒスを数値化するうえで上限は作らないほうがいいでしょう。例えば、クレヒスの上限を「100点」としてしまうと、クレジットカードを利用し続けているのにクレヒスがある一定のところから構築できないといったおかしな状況となってしまいます。フィギュアスケートの技術点のように上限を設けなければ、クレジットカードを利用した分だけクレヒスも増えていくことになります。ポイントを集めているような感覚に似てくると思うので、楽しくクレヒスを構築していけるでしょう。
クレヒスを数値化し、スマホ一つで手軽に確認できるような仕組みが登場すれば、より面白みが増してくるのではないでしょうか。現状ではクレジットカードの難易度は「高い」「低い」「厳しい」「甘い」などと表現していますが、将来的には「審査難易度:クレヒス1000点以上」などと表現するようになる日もそう遠くないかもしれません。
審査に落ちた人向けのカードを提供
申し込みをしあ100人全員が審査に通るクレジットカードはこの世には存在しません。100人全員が同じ属性なんてことはありえないからです。100人もいれば、お金の管理が下手な人は必ずいて、その中で金融事故を起こしている方がいるはずです。直近5年以内に金融事故を起こしていれば、審査に落とされる可能性は非常に高くなります。
申込制の中で最も審査難易度が高いカードの一つと言われている「JCBプラチナ」は、ゴールドカード保有者でも審査に通るのが難しいと言われています。申込者全体の2割〜3割程度が審査に通れば良い方ではないでしょうか。それぐらい審査が厳しいクレジットカードも世の中には存在します。
カード会社はユーザーを優良顧客層・要注意顧客層・不良顧客層に分けています。優良顧客層は全体の2割しかいないと言われており、あとは要注意顧客層と不良顧客層だと言われていますので、たとえ審査が甘いクレジットカードでも審査に落とされる方が出てきてしまうものです。
審査に落とされ続けるとクレヒスが構築できず、不利な状況が続きます。それでは不公平ですから、将来的にはクレジットカードの審査に落とされた人向けのカードが提供されるのではないか、と予想しています。例えば、通常より利用可能枠を少なくする、支払いの遅延を一度でもしたら強制解約、といった厳しい条件を設ければ、実現可能な施策になるのではないでしょうか。
これに最も近いのが「ライフカード(有料版)」になるでしょう。ライフカード(有料版)は、ライフカード(無料版)に申し込み、審査に落ちた方を対象に招待されるカードとなっていて、年会費5,000〜10,000円と比較的高額な年会費がかかるのが特徴です。ただその分、旅行傷害保険が付帯するなどメリットもあります。通常より利用可能枠が少なくなることもありません。
各カード会社がライフカード(有料版)のような審査に落ちた方向けのカードを提供すれば、キャッシュレス社会を目指す日本にとって大きな手助けとなるのではないでしょうか。
審査が不安な方が今しておくべき対策
クレジットカードの審査に不安を抱える方は非常に多いです。カード会社が審査内容を細かく開示していないことが要因の一つですが、今後も審査内容を細かく開示することはないでしょう。細かい審査内容を知ることができるのは内部の中でも限られたものだけだからです。審査に対する不安を取り除く対策をいくつか紹介しますので、確認してみましょう。
支払いの遅延を起こさない
最も効果的な対策は支払いの遅延をしないことです。当然といえば当然なのですが、できていない方が多いので何度でも言います。サイトによっては「一度や二度ならまだ大丈夫」と記載している場合がありますが、そう思わないことが大事です。
実際に一度支払いが遅れ、期日内に返済した場合、ブラック情報として記録されることはほとんどありません。しかし、この事実を知ってしまうと、安心してか、支払いの遅延を何度も繰り返してしまう傾向があります。「故意じゃないし、期日までに返済しているのだから問題ない。実際に問題なかった。」本当にそうだったとしても、そう思わないようにしてください。
特に注意してもらいたいのが、携帯料金の支払いの遅延です。携帯料金には端末の月賦契約(端末を分割して購入する契約)が含まれている方が多く、これがローン契約の一種となり、携帯料金の支払いが遅れるとローン契約の支払いが遅れることと一緒になり、長期延滞を起こすとブラック情報として登録されてしまうことになりますので気をつけてもらいたいのです。
本当に故意ではなく支払いの遅延を起こしてしまったときは、カード会社からの連絡を待つよりも先にこちらからカード会社に電話することをおすすめします。すると、カード会社からどのようにすればいいのか指示が来ますので、その指示に従って返済を進めましょう。決してプラスにはなりませんが、こちらから電話を入れることで悪い印象を避けることができます。
リボ払いやキャッシングを利用しない
クレジットカードにはいくつかの機能があり、そのうち「リボ払い」と「キャッシング」はなるべく避けるようにしたほうがいいです。どちらも非常に便利な機能ではあるものの、金利の面で損をすることが多く、利用癖がつきやすいだけでなく、今後のクレジットカード審査に悪影響を及ぼすことがあるので避けるのが賢明です。
まず、リボ払いについてですが、これは分割払いの一種ですが、一般的な分割払いとは大きく異なります。リボ払いは毎月の支払額を一定に抑えることができるのが特徴ですが、リボ払い手数料が毎月かかってきますので、毎月少しずつしか支払い残高が減りません。それでもリボ払い手数料はかかり続けるので、利用金額が大きくなればなるほど手数料による負担が増えてしまいます。支払いの終わりがなかなか見えてこないことから、仕組みを理解しないで利用するのは非常に危険です。
キャッシングは現金を引き出す機能のことです。例えば、直近で大きな出費があり現金を用意できないときや、海外のATMでキャッシングを利用すると現地通貨を引き出せるので両替テクニックとして利用することが可能だったり、一定のメリットはあるのですが、キャッシングにもリボ払いと同様に手数料がかかってきますので、返済が遅れれば遅れるだけ手数料による負担を背負うことになってしまいます。お金の管理が下手な方ほどキャッシングを利用しがちになるので、基本的には手を出さないようにしたほうがいいです。
リボ払いやキャッシングを利用していると、指定信用情報機関に記録されるため、現在返済中であることがカード会社に伝わり、それが原因でクレジットカードの審査に落ちることがあります。審査に不安を抱える方はリボ払いやキャッシングを利用しないようにしましょう。
クレジットカードの利用を心がける
JCBの発表によれば、クレジットカードの保有率は84%で、平均保有枚数は3.2枚だったことから、1人あたり複数枚保有するのが当たり前になってきているのがわかります。
では、全ての人が日常的にカードを使っているのか?と問われたら、決してそんなことはありません。面白いのは、クレジットカードの保有率は非常に高いのに、ただ保有しているだけで、全く利用していない層が一定数いることです。
利用しない理由は「使い方がわからないから」「現金で困っていないから」「危ない気がするから」など様々で、何かあったときのために保有しているパターンが多いです。
クレジットカードを保有しているなら、クレジットカードを利用することを心がけてもらいたいものです。今はクレジットカードに関心がなくても今後キャッシュレス化が進んでいく中でクレジットカードの必要性を感じることが多くなってくるようになります。現にキャッシュレス決済しかできないお店も登場していたりします。
毎月少しずつでいいのでクレジットカードの利用を心がければ、クレヒスを着実に構築していくことができるので、関心が湧いてきたときにカードの選択肢が広がります。
クレジットカードを全く使わないでいるとクレヒスが構築できず、プロパーカードやゴールドカード以上の高ステータスカードなど審査難易度の高いクレジットカードを作るのが厳しくなってしまうことがありますので、水道光熱費のように毎月の固定費をクレジットカード決済に変更して、クレヒスの構築に役立ててみてください。
クレジットカード審査は数年では大きく変わらない
今回、未来のクレジットカード審査についてお話してきましたが、紹介した施策が実現する確証は全くありません。すぐに導入できそうな施策はいくつかあったと思いますが、カード会社はなかなか重い腰を上げようとしないものです。
一社が施策を実施すれば、その後が続くものですから、革新的なカード会社が登場するまではクレジットカードの審査は大きくは変わらないかもしれません。2〜3年そこそこで審査が大きく変わることはない、ということです。
クレジットカードの審査は5年、10年のスパンで変化していくものです。事実、10年前と今の審査は大きく異なります。まず、紙面申込が主流だったのが今ではウェブ申込が主流になっています。ウェブ申込が主流になったことで、申込者情報をスコアリングシステムと呼ばれるコンピュータを使った採点システムにかけることで審査時間は大幅に短縮しました。
何かしらの要因がきっかけとなり、審査は大きく変わっていきます。きっかけは突如として訪れるものですから、そのきっかけが早く訪れることを期待しましょう。
ただ、審査の変化を待ってばかりいてもしょうがないので、自分が変わっていくことが最も大事です。そのためにも今からできる対策をしていきたいものです。
審査結果を素直に受け入れることが大事
クレジットカードの審査に不満をお持ちの方は多いでしょうが、今は素直に結果を受け入れるしかありません。現状では、審査結果が否決だった場合、直後にできる対策はありません。否決理由をカード会社に聞いても教えてくれません。結果を受け入れて次回の申込に備えるしかないのです。
ただし、クレジットカードの申込情報は6ヶ月間記録に残りますので、次回の審査は早くても6ヶ月後ということになります。前回の審査から6ヶ月以内に申し込むと審査に落とされる可能性が高くなりますので、短期間での複数の申し込みは避けるようにしてください。
例えば、カード会社に異議申立てができ、再度審査をしてもらえるような仕組みができれば、クレジットカードの審査は大きく変わりそうな気がします。「どうしてもそのカードが欲しい」そう思ったことはありませんか。そういった強い気持ちを汲み取ってくれるようなカード会社が出てきたら、人気を博すはずです。
今私たちができることは審査に通ったクレジットカードに愛着を持ち、感謝しながら日々利用していくことです。筆者は今でもクレジットカードの審査に落ちることが多々あります。だからこそ、今持っているクレジットカードに愛着を持って、これからもずっと利用していこうと考えています。
クレジットカードに助けられることはとても多いです。様々なシーンでカード決済ができることはもちろんのこと、旅行傷害保険をはじめ、盗難・紛失保険など現金決済では受けられない恩恵を受けられるわけですから、今後もクレジットカードを利用し続けることでカード会社を支えていきたいものです。