「クレジットカードなんか作ってもそんなに使うシーンはない」そうおっしゃる方は多いです。現金主義の方は特にこういった考えをお持ちの方が多い印象を受けます。これは何も悪いことではありません。
しかし、筆者はこう思うのです。「ただ単にクレジットカードの利便性に気づけていないのでは?」と。クレジットカードの利用頻度が高い方は普段のショッピングはもちろん、それ以外の用途にもクレジットカードを使っています。
クレジットカード=ショッピングに使うもの、そういうイメージは未だに強いですが、実は意外な場所や使い道ができることを知らない方がまだまだ多いような気がします。そこで今回はクレジットカードが使える意外な場所・シーンについて筆者の知る限りのことをお伝えしていきます。
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クレジットカードの王道の使い道はショッピング
「クレジットカードが使える場所はどこ?」と聞かれたなんと答えますか?
スーパーやデパート、コンビニ、ドラッグストア、家電量販店、レストラン、衣料品店、ホームセンター、インターネットショッピングサイト、このあたりが回答で多くなるのではないでしょうか。
クレジットカードのこれらの用途は総称して「ショッピング」での利用となります。ショッピングはクレジットカードの王道の使い道なので、これらの場所で利用するのはごく普通のことです。
もちろん、普段のショッピングに利用することはこれからも変わらずに続けてもらいたいと思います。クレジットカードは毎日何気なく使うだけでポイントが貯まっていくものですから、それだけでも現金払いと比べて分があります。
例えば、還元率が1.0%のクレジットカードなら毎月5万円をカード決済すれば、月に500円分のポイントが貯まるので、1年で6,000円分のポイントを獲得でき、とてもお得感があります。年会費無料のクレジットカードであれば維持費かからないのでよりお得感を感じやすいでしょう。
クレジットカードによっては年間の利用金額に応じてポイント還元率が変動するタイプがあり、利用すればするだけポイントが貯まりやすくなるタイプもありますので、クレジットカードを頻繁に利用する方はそういったカードを選ぶのもおすすめです。
クレジットカードが使える意外な場所・シーン
クレジットカードは使えばポイントが貯まるので、日々利用してもらいたいものですが、いつも決まった場所でしか使わない方は意外と多いのではないでしょうか。それではもったいないです。
クレジットカードは実に様々な場所・シーンで使えるようになっています。これまで使えなかった場所・シーンでも近年のキャッシュレス化の動きを受けてここ数年で使えるようになってきたりしていますので、使えるか否かを頻繁にチェックしておいたほうがいいです。
クレジットカードが使える“意外”な場所・シーンを筆者の知っている限り挙げていきますので、まだカード決済したことがない場所・シーンがありましたら、今後利用を検討してみてください。
税金
クレジットカードが使える意外なシーンの中で最も驚かれるのが「税金」の支払いです。税金の支払いは銀行振込や口座振替、コンビニ支払いが慣例となっていますが、今やクレジットカードで支払えるものに進化を遂げています。
国税は「所得税」「消費税」「法人税」「相続税」などが、地方税は「住民税」「自動車税」「固定資産税」「個人事業税」「都市計画税」「償却資産税」「不動産取得税」などがクレジットカードで支払えるようになっています。
税金は国に収めるものなので、基本的には損をするイメージが強いですが、クレジットカードで納税するとカードの利用分に対してポイントを受け取れるため、納税しているのにお得感を感じられるのが最大のメリットです。
また、クレジットカードから納税できる場合は24時間いつでもどこからでも納税できるので、平日の昼間に銀行に出向くことができない忙しい方にとってもおすすめできます。
クレジットカードには明細書があり、利用した分をチェックすることができるので、何の税金をいつ納付したのかを管理しやすい一面があります。振込の場合は通帳を見ても振込先が判断しにくい場合が多いので、管理しやすいところもクレジットカード納税の大きなメリットと言えます。
クレジットカードでの納税は手数料がかかったり、そもそも自治体によってはカード決済に対応していない税金があることはデメリットですが、税金の種類やカード会社の取り決めによっては分割払いが可能な場合があるので現金を用意できないような場合にすごく助かるなど、基本的にはメリットのほうが多いです。
保険料
自治体によっては「国民健康保険料」をクレジットカードで支払える場合があります。国民健康保険料は所得によって変動するものですから、保険料が多い方ほどクレジットカードで支払えることに魅力を感じるはずです。
ただし、国民健康保険料のカード払いについては自治体によって可能か否か異なります。地方では未だにカード払いにができるところは多くなく、都市部でも自治体によっては支払えない場合があり、まだまだ課題は残っています。
では、他の保険料はどうでしょう?「生命保険」はそのほとんどがクレジットカードの支払いに対応しています。決して安い保険ではないですし、一度入ると長年支払うことになるものですから、カード決済が可能であれば、設定しておきたいところです。
他にも、「損害保険」はその多くがクレジットカードの支払いに対応しています。損害保険は住宅の火災保険・地震保険、自動車保険などを指します。これらも毎月もしくは毎年支払っていくもので、大きな額となりますので、カード決済できる場合は設定することをおすすめします。
また、「民間医療保険」も基本的にはクレジットカードで支払えます。民間医療保険は公的医療保険でカバーしきれない費用負担に備えることができますので、心配な方は加入し、クレジットカードでの支払いを設定するといいでしょう。
水道光熱費
電気・ガス・水道といった「水道光熱費」を口座振替にしている方は多いでしょう。便利だからという理由で口座振替を選ぶ方が多いですが、それはもったいないです。中には振込用紙で支払いをしている方もいますが、なにせ面倒ですし、支払いが遅れる可能性が高いので支払い方法の変更を検討したほうがいいです。
水道光熱費の支払いに関しては、契約先によって異なりますが、クレジットカードで支払えるところは意外に多いので、各所の支払い方法をチェックし、クレジットカード決済が可能であれば、支払い方法を変更することをおすすめします。
水道光熱費は毎月必ずかかってくるものです。水道光熱費のような毎月の固定費の支払いを優先的にクレジットカード決済に変更してあげることでポイントを効率よく貯めていくことができるので、倹約家の方ほどカード決済への変更をなるべく早めに行うことをおすすめします。
家賃
キャッシュレス化の動きは実は不動産業界でも起こり始めています。「家賃」は口座振替が一般的なイメージが強いですが、近年はクレジットカードで支払いができる不動産会社が登場してきています。
家賃は収入の3〜4分の1程度となり、毎月の支出の大きな割合を占めますので、これをカード払いできるのはかなり大きなメリットです。例えば、家賃7万を還元率1.0%のクレジットカードで支払うとすると、1ヶ月で700ポイント貯まるので、1年で700×12ヶ月=8,400円分のポイントを受け取れることになります。場合によっては水道光熱費の1ヶ月分程度のポイントを1年間でもらえるので大きな節約となります。
ただし、クレジットカードで家賃を支払える不動産会社はまだまだ少なく、かつ、支払える場合は不動産会社指定のクレジットカードを作ることを強制されることが多いです。基本的にはご愛用のクレジットカードは使えないことが多いです。指定のクレジットカードは還元率が低く、日常的に使うには微妙なものが多いので家賃のカード決済には一長一短あります。
また、敷金や礼金、仲介手数料といった初期費用に関してはクレジットカードで支払えない場合がほとんどなので、このあたりは今のところは諦めるしかなさそうです。
放送料金
NHK受信料をはじめ、WOWOW・スカパーといった「放送料金」の支払いにクレジットカードを使うことができるようになっています。どれも決して安い放送料金ではないですし、長期の契約となることが多いですから、手間を考えてクレジットカード支払いに設定することをおすすめします。
HuluやNetflixといった動画配信サービスは当たり前のようにクレジットカード決済が可能です。動画配信サービスは1年間まとめて支払えることができないため、継続視聴のためにクレジットカード決済を中心とする場合がほとんどで、クレジットカードをお持ちでないとむしろ不便に感じることが多いです。
例えば、Netflixの場合はクレジットカードもしくはPayPal、ギフトカードのオンライン決済のみとなっていますので、銀行振込や口座振替といった従来の決済手段が選べなくなっています。動画配信サービスには関しては今後この形が一般化するでしょう。
病院
「病院」を利用するときに最も困るのは料金体系がわかりにくいことです。風邪ぐらいなら大体2,000円以内で収まることが多いですが、大きな病気をしたときはいくらかかるのか全く想像ができず、多めに現金を用意することがあると思います。
病院は現金払いが今でも主流となっていますが、都内などの大きな病院や大学病院では徐々にクレジットカードが使える場所が増えてきています。
金額が大きくなればなるほどクレジットカード決済ができればもらえるポイントも多くなり、お得感が出ますので、このような動きは歓迎すべきでしょう。急を要さない場合は、あえてクレジットカード決済が可能な病院を選んでもいいかもしれません。
総務省はクレジットカードを使える病院を増やすことを示唆していますので、今後は地方でもクレジットカードが使える病院が増えていくことが予想されます。
新聞購読費
新聞の購読数は年々減少傾向にありますが、古くから購読している方はそのままの流れで継続されている方が多いと思います。新聞購読費は毎月4,000円前後かかってきますので、クレジットカードで支払える場合は変更したほうがいいでしょう。
すべての新聞社がクレジットカードの支払いに対応しているわけではありませんが、近年の購読数減少を受けて、カード払いに対応する新聞社は特に大手で増えてきていますので、昔はできなかったとしても今一度チェックしてみるといいでしょう。
新聞社によってはウェブ上で支払い方法の変更手続きができる場合があります。ウェブ上で手続きできない場合は、電話で手続きするか、徴収の方に手続きしたい旨を告げるといいでしょう。
新聞をとっているのに全く読まれていないのであれば、いっその事、解約を検討したほうがいいかもしれません。筆者も昔は新聞をとっていましたが、10年ほど前に解約してしまいました。スマホでニュースをチェックできる時代に新聞でなければならない理由はないです。
結婚式
「結婚式」にかかる費用をクレジットカード決済できることを知らない方は意外に多いようです。未婚の方はもちろん知らないでしょうし、結婚式は基本的に人生の一度しか経験できないものですから、カード決済ができることを知らなくても何ら不思議ではありません。
「結婚スタイルマニュアル」によれば、結婚式費用の支払いでクレジットカードを選んだのは19.2%で、全体の2割にも満たないことがわかりました。
この数字には正直納得できます。というのは、結婚式の費用は平均300万円前後となるので、利用可能枠が足りない場合がほとんどだからです。また、ご祝儀を結婚式費用に充てる場合が多く、結婚式の後日に支払いを済ませる方が多いこともカード決済が少ない理由の一つでしょう。
利用可能枠を理由にカード決済を諦める方は多いですが、カード会社にお願いすると一時的に限度額を引き上げてもらえる場合があります。結婚式費用全額とはいかないまでも、引き上げた限度額いっぱいまでカード決済できるようにすれば、かなり多くのポイントをもらうことができます。カード会社からみても、大きな金額を利用してもらえるのはありがたいことなのです。
ただし、限度額の引き上げには審査が伴い、審査結果がわかるまで数日〜1週間前後かかる場合があるので、その点は注意が必要です。支払期限間近だと間に合わない場合があるので、早めに申請したほうがいいです。
ちなみに、カード決済であれば分割払いを選ぶことも可能で、負担軽減につながります。原則2回払いまでは金利手数料がかからないため、1回払いだと余裕がない場合は2回払いを選ぶのがおすすめです。3回払い以降は金利手数料がかかるので、どのぐらい手数料がかかってくるのか事前に調べておく必要があります。
CD・DVDレンタル
「CD・DVDレンタル」で有名なツタヤを例にとると、ツタヤではセルフレジを導入する店舗が増えています。これまでは店員さんが商品をスキャンし、レンタルの手続きをしていましたが、セルフレジを導入したことで、お客である私たち自身の手でレンタルの手続きを行えるようになりました。地方のツタヤでもセルフレジを導入する動きが加速しています。
ツタヤのセルフレジは現金はもちろん、クレジットカードも利用可能ですし、さらには電子マネーも利用できるようになっているため、様々な形でキャッシュレス決済が可能となっています。
レンタル屋は特に週末にレジに長蛇の列ができていることがあり、現金払いをしているとすごく時間がかかってしまうので、クレジットカードをお持ちの方はスマートにキャッシュレスで決済を済ませたいものです。「Tカード プラス」というクレジットカードなら、カード決済とTポイントを貯めることを同時に行えます。
映画館
「映画館」ではもともとクレジットカードでチケットを購入することができました。ただし、これはチケット売り場でチケットを購入する場合の話です。公開直後の作品や人気の作品の場合、チケット売り場には長蛇の列ができる場合が多く、ここでカード払いができたとしても、結局長時間並んでしまっているのでカード決済のメリットをあまり感じられません。
そこで映画館を利用する際は専用の「アプリ」を使うことをおすすめします。様々な映画館が専用のアプリを提供していて、アプリからチケットの予約、そして、クレジットカードで決済できるようになっています。
アプリを使えば、チケット売り場に並ぶ必要はなく、専用の発券機で即座に発券できます。チケットの購入はネット上で既に済ませているので、発券機の読み取り端末にQRコードをかざすだけで発券できるアプリもあります。アプリの登場で以前のような煩わしさはなくなりました。
もちろん、席の指定もアプリからできます。チケット売り場だと席の指定をするにしても後ろから急かされてゆっくりと選べないことが多いですが、アプリからならゆっくりと選べますし、何番スクリーンかわかっていれば、事前に席の特徴も調べることができ、席の選択を間違うこともなくなります。ここまで聞いてアプリを使わない手はないでしょう。
100円ショップ
「100円ショップ」は基本的にクレジットカードは利用できませんが、中にはクレジットカードが使える100円ショップも存在します。特に都市部の100円ショップでクレジットカードが使える店舗が増えています。
現状では、クレジットカードが利用できる店舗は圧倒的に都市部のほうが多く、地方住まいの方は未だに不便を強いられることが多いですが、希望はあります。
以前、筆者が地方旅行で寄った人気のない100円ショップでレジに「クレジットカードが使えます」と記載されていたことがありました。「こんなところでもクレジットカードが使えるんだ」とそのときにすごく感動したことを覚えています。着実にカード決済ができる100円ショップが増えていると実感しました。
ダイソーの場合、「店舗検索」から[クレジットカードが使える]を指定することで、クレジットカードが使える店舗を見つけることができます。
特に100円ショップでは支払い時に小銭がたくさん必要になることが多いので、早急にクレジットカード決済ができる店舗が増えてほしいものです。
クレジットカードだけでなく、電子マネーが利用できる100円ショップも増えています。例えば、イオンに入っている100円ショップならイオンリテールが展開している電子マネーWAONが使える、といったように商業施設に入っている100円ショップではその商業施設が展開している電子マネーが使える場合があります。
筆者は小銭を減らすためにクレジットカード・電子マネー決済に対応した自宅から遠い100円ショップをあえて利用しています。
タクシー
いくらかかるのか想定しにくい料金といえば「タクシー」の運賃です。そして、タクシーで困るのは一万円札を嫌う運転手がいることです。会計時に1万円札を提示すると「お客さん、細かいのないですか?」と自分の準備不足であることを棚に上げ、こちらが嫌な思いをすることがあります。
そういうときはクレジットカードでタクシーの運賃を支払いましょう。タクシー会社によりますが、多くのタクシーでカード決済が可能になってきています。場合によっては電子マネーの支払いができる場合もあり、こちらのほうがスムーズに決済を済ませることができ、サイン不要なのでおすすめです。
ただし、個人タクシーで協会や組合に加入していない場合、クレジットカードの決済端末が高額であることを理由にそもそも決済端末を導入していないことがあるので注意が必要です。
実際はクレジットカードを使える車両であるのに「カードはちょっと...」と言い返される場合がありますが、もしそういった事態に陥った場合は、「カード決済が可能な車両という旨が表示してありますよね?事実確認のために本社に連絡してもいいでしょうか?」とちょっと強気に言ってみましょう。タクシー運転手は高圧的な方が多いですが、こちらが間違っていなければ食い下がる必要はありません。
確実にカード決済したいのであれば、「配車アプリ」を使うことをおすすめします。例えば、「JapanTaxi(旧:全国タクシー) 」という配車アプリを使えば、事前に登録したカード情報をもとにスマホ一つで決済できてしまうので、とても便利です。頻繁にタクシーを利用される方はインストールしておくことをおすすめします。
今後クレジットカードが使えるかもしれない場所
クレジットカードが使える意外な場所・シーンについて紹介してきましたが、今回紹介した中には昔は使えなかったのにここ数年で使えるようになった場所・シーンはたくさんあります。100円ショップがいい例でしょう。まだまだ使えない店舗は多いですが、着実に増えてきています。
キャッシュレス化の動きは加速し続けていますので、今カード決済ができないところでも今後使えるようになる可能性を秘めています。これから紹介する場所は今後クレジットカードが使えるようになる可能性が高いので、チェックしておきましょう。
郵便局
2019年6月時点では、郵便局では原則としてクレジットカードは利用できません。利用できない理由については定かではありませんが、もともと国営だったこともあり、“お堅い”イメージが今でも多少残っているので、カード決済できないことはなんとなく想像がついていた方が多いはずです。
それでも、郵便局では2020年はじめから50ヶ所程度にクレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応した決済端末を設置すると言われているため、今後、キャッシュレス決済が可能になる可能性が高いです。特に電子マネーやQRコード決済は決済が非常にスムーズなので導入に期待したいところです。
2020年夏には全国に2万局ある郵便局の半数以上でキャッシュレス決済が可能になる、と報道されていましたので、今後の動向をしっかりとチェックしていきたいものです。
しかし、元国営の郵便局でこのキャッシュレス化の流れが予定通りに進むとは到底思えないので、全店舗での完全実施にはかなりの月日を要することが予想されます。(対応状況の確認はこちら)
小規模店舗
お店側がクレジットカード会社の加盟店になることでお店でカード決済ができるようになるのですが、その対価としてクレジットカード会社に加盟店手数料を支払わなければなりません。小規模店舗にとってはその加盟店手数料が経営の痛手となってしまう場合があることから、小規模店舗ではクレジットカードを扱うことを敬遠するところが多いです。
しかし、「QRコード決済(スマホ決済)」の登場で大きな転機を迎えています。QRコード決済とは、スマホにクレジットカード情報を取り込む、もしくは銀行口座を登録してチャージすることで、スマホでQRコードを読み込んで代金を支払う決済方法です。
例えば、QRコード決済の代表格となっているPayPayは店舗側が初期費用をかけずに導入できるため、金銭的に余裕がない小規模店舗でも手軽に導入できるようになっており(2021年9月末まで決済手数料が無料)、多くの小規模店舗で使えるようになってきています。クレジットカードは使えないけどPayPayは使える、なんてお店が増えてきているのです。
極端な例をあげるなら、屋台でもQRコード決済が可能になる可能性があるわけです。実際に博多ではPayPayを導入した「福岡市キャッシュレス実証実験」が行われました。PayPayをはじめとしたQRコード決済の認知度がさらに広まれば、あらゆる場所で利用できるようになるでしょう。
クレジットカードが使えるところでは積極的に使うべし
クレジットカードが使えるシーンなのに使わない、これってとてももったいないことだと思いませんか?だって、本来もらえていたはずのポイントがもらえなんですよ。
月の支出のほとんどをクレジットカードで済ませることは不可能ではありません。毎月の支出が15万円程度なら還元率1.0%のクレジットカードで1ヶ月に1,500ポイント、1年で18,000ポイントもゲットできることになるので、これを聞いたらクレジットカード決済しない手はないと思います。
ただ、クレジットカードが使えるかどうかは自分で調べてみないとわからない場合があります。小規模店舗なんてまさにその典型例です。加盟店はクレジットカードの利用料金の数%程度を加盟店手数料としてカード会社に対して払わなければならないので、加盟店手数料が高い店舗はクレジットカードが使える旨を記載していなかったりします。
家電量販店やコンビニなどは加盟店手数料が1〜1.5%ほどと低く設定されるため多くの店舗で導入しているのですが、小規模店舗は3〜7%と比較的高く設定されてしまうため、どうしても小規模店舗はカード決済に対して消極的になってしまう一面があります。
クレジットカードが使えるかどうか不明なときは、思い切って店員さんに聞きましょう。店員さんに聞けば、素直に教えてくれます。また、お店のホームページや食べログなどの評価サイトに記載している場合もありますので、自分でチェックすることも大事です。
ただし、すべての国際ブランドを取り扱っているとは限りません。例えば、あなたが持っているクレジットカードは国際ブランドがJCBで、お店が取り扱っている国際ブランドがVISA・MasterCardのみとなれば、JCBは利用できません。JCBは日本発祥の国際ブランドですが、国内でも意外と使えないお店は多いので注意が必要です。
国際ブランドに備えるために、VISA or MasterCardを1枚、JCBを1枚の2枚体制を作っておくことをおすすめします。JCB加盟店ではAmerican ExpressやDiners Clubといった国際ブランドを利用できるので、JCBの代わりにこれらの国際ブランドのカードを持っておいてもいいです。