クレジットカードはカード1枚で決済できるとても便利なツールですが、便利な反面、「不正利用」が後をたたないイメージがあり、安心して使うことができないと感じている方が多いはずです。
不正利用を理由にクレジットカードを持たない方も少なからず存在します。事実、ICチップを導入するなどしてセキュリティが強化された現在でもクレジットカードの不正利用は一向になくなりません。
では、実際に不正利用されてしまったときにカード会社はどのような対応をとってくれるのでしょうか。また、不正利用されないための対策術についてもお話していきますので、一緒に不安を取り除いていきましょう。
クレジットカードの不正利用とは
クレジットカードはご存知のとおり、実店舗やオンラインショップ、様々なサービスをカード1枚で決済するための決済カードです。現金を必要としない便利さから多くの方が利用しているわけですが、便利な半面、セキュリティに不安が残されています。その一つが他でもない「不正利用」です。
クレジットカードの不正利用とは、あなた以外の人物があなたのカード情報を元に品物やサービスを不正に購入することを言います。
特に多いのはオンライン上での不正利用です。実店舗で不正利用するにはカード本体が必要なので盗難・偽造によって入手する必要がありますが、オンライン上ではカード番号・氏名・セキュリティコードが分かれば不正利用できてしまうため、カード情報さえ分かってしまえば不正利用されてしまう側面があります。
もし、カード本体を盗難・偽造されてしまった場合、実店舗でカードを利用するとなると時間など詳細な記録が残るだけでなく、防犯カメラ等の映像による記録も残ってしまうため、犯人もそういったことを認知したうえでオンラインでの不正利用を選ぶ傾向があります。
ここで一つ不思議なのは、故意にカード情報を他人に教えていないのに不正利用されてしまうことですよね?実は、信頼のおけない店舗で利用した際にカード情報が漏洩するなどしてあなたのカード情報が他人に知られてしまうことがあるのです。これが現在のカードの不正利用でよくあるパターンです。
実は、クレジットカードの不正利用被害額は増減を繰り返しています。日本クレジット協会が3ヶ月に1回公表している「クレジットカード不正利用被害額の発生状況)(2019年9月時点)」によれば、直近5年間で最も被害額が多かったのは2017年の236.4億円で、2018年は横ばい、2019年は1月から6月で137億円なので倍にするとやや増えると予想されます。
同調査によると、1997〜2013年までの不正利用被害額を比較した場合、ピークは2000年の308.7億円でしたが、2012年にはピークの約5分の1となる68.1億円まで減少しています。たった12年でこれだけ被害額を減らすことができたのはカード会社の功績といえるのではないでしょうか。2017〜2019年はまた被害額が増えているだけにカード会社は再度何らかの手を打ってくることが予想されます。
不正利用検知システムで対策
クレジットカードを不正利用されたことがない方は、不正利用の発生件数がそもそも少ないのでははいか、と感じているかもしれませんが、被害額は増減を繰り返しており、ほぼ毎日どこかで不正利用は発生していますので他人事と思ってはいけません。
被害を減らすのに役立てられているのが、カード会社が導入している「不正利用検知システム」です。
不正利用検知システムは、不正利用を事前に検知するシステムです。不正利用が疑われるケースでは不正利用検知システムが作動し、他人が不正にカードを利用しようとした場合に決済を中断させる仕組みとなっています。
不正利用検知システムが正常に作動した場合、カード契約者のもとに電話やメールで連絡が入ることがあります。その際、不正利用検知システムが作動した旨、本当に本人がカードを利用したか、などを契約者に聞きます。店頭に電話連絡がいく場合もあり、その場合はあなたに電話を代わることもあるので、的確に答えましょう。
ただし、必ずしも不正利用検知システムは常に正常に作動するわけではありません。システムが正常に作動しなかった場合で不正利用の疑いがある場合には私たち自らカード会社に届け出る必要があります。届け出をしないと不正利用の補償を受けられない可能性があります。
盗難・紛失保険で補償対象
クレジットカードには盗難・紛失保険が自動付帯しています。なので、不正利用された場合でも基本的には全額分を補償してもらうことができます。口座から引き落としされる前に補償してもらうことができるため、不正利用されてしまっても怖気づくことはありません。
ただし、カード会社の不正利用検知システムが作動しなかった場合、私たち自ら、不正利用の疑いがある旨をカード会社や最寄りの警察署など関係各所に連絡しなければ補償の対象外となってしまうことがあるので、必ず連絡を入れるようにしましょう。
関係各所に連絡をとった上で不正利用の手続きを進めれば、しっかりと不正利用された金額分の補償を受けることができます。面倒ではあることは事実ですが、本来使っていないはずのお金は補償されるべきなので、ここは自ら行動を起こすことが大事です。
ただし、ケースによってはカード会社と揉めることもあります。例えば、暗証番号が入力された場合。暗証番号は本人しか知らない情報なので、その暗証番号が入力された=本人が利用したとみなされることがあり、本当に不正利用されたのにカード会社は不正利用と認定せず、補償してくれないことがあります。
こういった事例を避けるためには、誕生日など他人に特定されやすい暗証番号は設定しないようにしてください。暗証番号はなるべく他人に特定できないような番号を設定しましょう。あえて自分とは全く関係のない番号に設定することをおすすめします。
不正利用発覚後にすべきこと
不正利用が発覚した場合、まず、すべきことはカード会社に連絡をして不正利用の疑いがある旨を告げ、カードの利用停止手続きをすることです。最低でもこれをしておかないと不正利用された金額分の補償を受けられないため、必ずするようにしてください。電話一本で済む話なのでこれを怠ってはいけません。
基本的にはカード会社のサポートデスクに電話をかけるだけで大丈夫です。サポートデスクの電話番号はクレジットカードの裏面に記載されていることが多いので今すぐにでも確認してみてください。
不正利用が実際に発生したことが確認できたら、次は、警察署に被害届を出します。単に紛失した場合は紛失届で構いません(紛失の場合はカード会社に紛失した旨を届け出)。
警察に被害届を出すと受付番号が通知されますので、それをカード会社に再度連絡します。すると、カード会社から必要書類が送られてきて、再発行の手続きが可能になります(※受付番号が不要な場合、ネット上で再発行が可能な場合もあり)。
あとは、新しいカードが手元に届くのを待つだけです。ただし、再発行されたクレジットカードはカード番号が前のものから変わりますので、ネットショッピングサイトなどで既に登録済みのカード情報は削除、および、新しい情報に変更しなければなりません。この作業はかなり手間ですが、古いカード情報のままでは決済できなくなりますので、確実に行ってください。
様々なオンラインショップでカード決済をしていて、すべてのカード情報を変更しきれない場合もあるかと思います。まずは思い出せる限り、メモ帳に書いてみることが大事です。「楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピング、ゾゾタウン、メルカリ」などなど。それでもすべてを思い出すことは難しいので、カードが再発行されたらしばらくはカード決済時の都度、カード情報が新しいものになっているか確認するようにしましょう。
不正利用発生時のカード会社の対応
はっきり言ってしまうと、クレジットカードの不正利用の対応は、カード会社によって大きく異なります。不正利用の対応が最も大事だと言っても過言ではないですが、残念ながらカード会社によっては満足のいく対応を受けられないこともあります。では、おおまかにどのような対応をしてくれるのか見てみましょう。
まず、通常はカード会社が導入する「不正利用検知システム」によって不正利用が判明することが大半です。この点は多くのカード会社で共通しています。
各社の不正利用検知システムには多少の違いはあるものの、例えば、いつもは国内の決まった場所でしか利用されないのに急に海外で使われた、異常な回数の決済が行われた、などの事例は検知システムが作動しやすいです。
このようにいつもとは異なるパターンでの利用がみられた場合、不正利用検知システムが作動して、不正利用を疑うような仕組みを各社とっています。不正利用検知システムが作動すると、カード会社側で一時的な利用停止措置をとりますので、その時点で不正利用される心配がなくなります。
実は、クレジットカードの不正利用にはいくつかのパターンがあると言われています。そのパターンに合致した場合、不正利用検知システムが作動し、その都度、カード会社が対応することになります。
例えば、海外旅行を頻繁にする、海外のオンラインショップで頻繁にショッピングするような方だとさきほどの事例には該当しなくなり、海外で利用されたとしても何ら疑われることなくそのまま処理されたりします。しかし、実際には不正利用が発生していた、となった場合には自ら不正利用の届け出をする必要が出てきます。
不正利用検知システムが作動すると、電話やメールで確認がくる場合もあります。ここで本人が利用したことが確認されなかった場合、不正利用として処理し、補償されますのでご安心ください。逆に本人が利用したことがわかれば、そのまま決済を再開できます。
これがカード会社の基本的な不正利用発生時の対応となります。ただし、細かい部分は異なってきます。例えば、保証対象となるケースとならないケースはカード会社によって微妙に異なっていたりしますので、このあたりは事前に確認しておく必要があります。
Twitterでの不正利用報告例
筆者はクレジットカードを保有して10年以上経過しますが、未だ不正利用被害に遭ったことがありません。周囲にも不正利用被害に遭った方がいないので体験談をなかなか聞くことができませんでした。しかし、Twitterで実情を確認してみたところ、不正利用被害が頻発していることが明らかになりました。2019年12月直近で気になるツイートをピックアップしてみました。
実は、iTunesを利用した不正利用は頻繁に発生しています。犯罪集団の手法も巧妙になっており、この方のように最初は少額で利用して、あたかも「この前楽曲購入したときのものかな?」と思わせるような形で後に高額の請求を行うパターンは増えているので注意が必要です。正直なところ、あまりにもiTunesの不正利用が多いのでアップルはもう少し対策を考えるべきです。例えば、利用したらすぐに通知メールを送る等々...。
この方のように、海外を経由するパターンは近年の傾向といえます。今回は、連続的に決済が行われていたことで不正利用検知システムが正常に作動したものと考えられます。そして、補償がしっかりと行わるとのことで安心したでしょう。ですが、連続的に決済が行われなかった場合に正常に不正利用検知システムが作動したかは疑問です。実際、その後のツイートで「原因は特定できない」と報告を受け、本人も「流通経路で思い当たるものがない」とツイートしているので、このようなケースは誰にでも起こり得るものとして心に留めておく必要があります。
不正利用検知システムが作動したケースですが、この考え方は少し注意が必要です。というのは、デビットカードは口座と直結した決済カードとなるので、例えば、引き落とし口座をメインバンクとして利用していて何十万円、何百万円も口座に預金があり、これでもし検知システムが作動しなかったら高額の請求を受ける可能性があったからです。クレジットカードなら支払いの猶予があるので、不正利用分の利用が確定しても口座から引き落としされる前に補償を受けられる可能性があります。
不正利用された旨の連絡がきたことは評価できますが(当然のことですが...)、「事実確認に1ヶ月以上かかる」「補償は確約できない」と言われたことに対しては、そのカード会社の対応が良くないと言わざるを得ません。どのカード会社なのかは明記されていませんが、筆者ならすぐに違うカード会社に乗り換えます。やはり、顧客に不安を抱かせるようなカード会社とはすぐにでも縁を切ったほうがいいです。クレジットカードなんてこの世に山ほどあるのですから、ずっと同じカードを使い続けなくてもいいのです。ただ、ツイートにもあるように、現金については当然ながら補償されません。現金がいくら入っていたかは証明できないからです。
不正利用されないための対策術
「私は大丈夫だ」なんてことを思っている方ほど不正利用の被害に遭う可能性が高いです。というのは、不正利用に遭わない方は、不正利用を遭わないための対策をしっかりと行っているからです。では、どのような対策をすればいいのでしょうか。効果的な不正利用の対策術をお教えします。
カード情報は絶対に誰にも教えない
不正利用の対策術として必ず覚えておきたいのは、カード情報を他人に知らせないことです。実店舗では暗証番号を入力する必要があったりするのでカード情報だけでは不正利用は難しいですが、オンラインではカード情報だけで誰でも決済できてしまいますから、カード情報は自分だけが知っておくべき秘密情報と思ってください。
人によっては自分の代わりにカード決済してもらうために、他人に直接カードを貸したり、カード番号やセキュリティコードを教えるなど、カード情報を渡してしまう方がいますが、いずれも利用規約で禁止されているだけでなく、自ら不正利用されるシーンを作り出していると判断されるため、不正利用されても補償の対象外となります。
カード情報は身内であっても安易に教えてはいけません。というのも、実は不正利用の犯行の多くは“身内”と言われているからです。自分の子どもだったり、兄弟だったり、意外なところに犯人はいるものです。身内に犯人がいる可能性があるなら、他人にも当然教えてはいけません。
最近では、カード会社の担当者のフリをしてお年寄りの方に対して「カード情報を教えてほしい」といったような詐欺事件も増えていますが、カード会社の担当者が自ら電話をかけてきてカード情報を聞くことは絶対にありえませんので、こういったシーンに出くわしたときは真っ先に詐欺を疑うようにしてください。
信頼できない店舗・サービスではカード決済しない
様々な店舗・サービスでクレジットカード決済ができる昨今ですが、残念ながら信頼できない店舗・サービスは今でもあります。
大手ネットショッピングサイト(例:Amazon.comや楽天市場)なら安心して利用できるでしょう。もし、個人情報の漏洩があったとしても巨大企業なので必ず何らかの対策をしてくれる安心感があります。
これが小規模店舗だったとしましょう。すべて安心できないとは言いませんが、小規模店舗のネットショッピングサイトの決済画面がSSL化(※URLがhttps〜ではなくhttp〜のままであるとセキュリティが脆弱)されていない場合はセキュリティが弱く、個人情報が漏洩する可能性があるので注意が必要です。初めて利用する店舗・サービスでオンライン決済する場合はURLをチェックする癖をつけるようにしましょう。
また、小規模店舗は実店舗での利用も少し注意が必要です。例えば、クレジットカードを渡したら自分の見えないところまで持っていかれて決済されると不安ですよね?店員さんがカード情報をメモすれば後で不正利用できてしまうので、そういったお店でのカード利用は避けたいところです。過去に同様の事例は発生していますので可能性はゼロではありません。
大手でも小規模でも実店舗で共通しているのは、例えば、レジに行列ができていて、事前にカードを出して準備していたりすると、後ろの人がカード番号を盗み見して不正利用する可能性があるので、どんなシーンでもカード情報を盗み取られないように注意する必要があります。
怪しいメールを開かない
多いのはカード情報が何らかの原因で漏洩してしまい、不正利用されるパターンです。原因が特定できないと感じている方はとても多いようですが、原因を自ら作ってしまっている方が実は多いのです。
「◯◯カードからの不正利用のお知らせ」といったメールが届いたら、つい開いちゃいませんか?URLを開き、「不正利用の確認のためカード情報・氏名・セキュリティコードを入力してください」と記載されていたのでなんの疑いもなく入力してしまった、これだけで受け取り側はあなたのカード情報を使って不正利用できてしまいます。
通常、このような怪しいメールは迷惑メールに自動で振り分けられることが多いですが、稀に通常のメールボックスに入ってくることがありますので注意が必要です。
怪しいメールに記載されているURLは基本的には開かないことが大事ですし、カード情報の入力は自分でアクセスした信頼できるサイトに限定し、そのサイトがセキュリティの確認がとれている=URLがSSL化されている(https://からはじまるURL)ことを確認する必要があります。
怪しいメールかどうか判断できない場合もあるでしょう。そういう場合は、メールの題名をそのまま検索してみるのも一つの手です。特に知恵袋系のサイト(例:Yahoo!知恵袋)で検索してみると、同じメールが届いた人がコメントをしていて、怪しいメールかどうか判断しやすいです。
そもそも、メール自体開かないのも一つの手です。本当にカード会社からの大事な連絡であれば、メールで返答がないと次は電話がかかってくることが多いです。なので、メールは一旦無視してしまっても大丈夫な場合が多いです。メールなんてそもそも確認不足になるパターンが多いですからね。
利用明細を確認する習慣を作る
大半はカード会社が導入している不正利用検知システムによって不正利用が検出されますが、不正利用の疑いが低い場合は稀に検出されない場合があり、この場合、不正利用に気づけるか気づけないかはあなた次第になってしまいます。
不正利用をそのままにしておくと、利用していないのにその金額分が口座から引き落とされてしまい、あなたが負担しなければならなくなります。
毎月必ず利用明細を確認する習慣を作ることで、見に覚えのない利用=不正利用を発見することができるようになります。
なぜ、“毎月”確認しなければならないのかというと、不正利用は補償の期間内に届け出しなければ補償されない仕組みとなっているからです。多くのカード会社は不正利用の補償は「届け出から遡り60日間」と定めているため、この期間内に届け出するために利用明細を毎月チェックしてもらいたいのです。
人によっては半月or年に1回確認する程度、また、ほとんど確認しない方もいるようですが、これでは不正利用の補償を受けられなくなってしまうことがあるので注意してください。
一昔前まではクレジットカードの利用明細といえば、紙面の利用明細書で確認するイメージでしたが、昨今はウェブサービスからいつでも気軽にチェックできるようになっています。各カード会社が提供しているアプリなどを駆使すれば、より手軽にチェックできます。
不正利用そのものを対策することはできませんが、補償をしっかりと受けるためにこの習慣を作ることはとても大事なことです。
旅行前の利用に特に注意する
クレジットカードの不正利用検知システムは、パターンで不正か否かを判断する仕組みをとっています。例えば、今まで都内でしか使っていなかったカードが急にニューヨークで使われた、となると不正利用検知システムが作動してもおかしくありません。
特にこのように、普段国内での利用がほとんどなのに急に海外で利用する、というパターンで不正利用検知システムが作動することはよくあるので、旅行前の利用には特に注意してもらいたいと思います。
では、具体的に何に注意すればいいのかというと、旅行の行程にあわせてその時々でカード決済をすることをおすすめします。
あくまで一例ですが、海外旅行に行く場合、旅行代金を事前にカード決済、国内空港でカード決済、到着時に現地空港でカード決済、といった順序でカード決済をしておくと不正利用検知システムを緩和させることができます。
ただ、こうした対策をしていても不正利用検知システムが作動して利用停止措置(=ロック)が下される場合があります。
渡航先でも安心してクレジットカードを利用したい場合は、事前にカード会社に連絡を入れることをおすすめします。「◯月◯日〜◯月◯日まで△△(国名)に旅行に行くのでロックしないでほしい」という旨の連絡をカード会社に入れることで、不正利用検知システムを緩和させることができます。
クレジットカードは今まで通り使い続けよう
不正利用はたしかに怖いです。実際に被害に遭うとクレジットカードを利用するのが怖くなるかもしれません。でも、怖いからと言ってクレジットカードを使う頻度を減らすことは得策ではないです。
クレジットカードを全く使わなくなってしまうと、今度は久々に使おうとしたときに不正利用検知システムが作動してロックされてしまうかもしれないからです(事例としては稀ですが...)。
クレジットカードには不正利用という最大の難敵が息を潜めていますが、それでも現金決済に勝る点が数多くあるので、筆者は今後も皆さんにクレジットカードの利用を推奨しますし、自身でも今まで以上にカード決済していこうと考えています。
だって、現金決済なんてもはや何のメリットもないのですから!財布をなくす確率と不正利用される確率、どちらが高いと思いますか?おそらく、財布をなくす確率のほうが高いはずです。財布をなくしたことって誰でもありますよね?
財布はなくして現金が返ってくる可能性は低いですが、クレジットカードは不正利用されても60日以内に届け出すればしっかりと補償されるわけですから、この時点でカード決済のほうがメリットがあることは誰でもわかるはずです。
クレジットカードのメリット
- 紛失・盗難で不正利用されても補償される
- ポイント還元を受けられる
- 現金をたくさん持ち歩かなくて済む
- 小銭の煩わしさを感じなくなる
- ATM手数料で損をしなくて済む
- 電子マネーやQRコード決済を利用できる
- 支払いが猶予される
- 高額の買い物ができる
- 2回払いまでは分割手数料がかからない
- 旅行傷害保険など付帯保険が充実している
ざっと挙げてみただけでも、クレジットカードには現金にはないメリットがこんなにもたくさんあるのです。これで使わない手はないでしょう。
特に昨今はカード決済はもちろんのこと、QRコード決済などポイント還元のとてもうまみのある決済も登場し、現金決済のままだと損をした気分になることが増えてきていますので、現金決済をメインにしている方はこの機会にクレジットカードに乗り換えることを検討してもらいたいと思います。
最初は不安な気持ちが先行するかもしれませんが、1週間も経てばそんな気持ちはどこかに消えてしまいます。むしろ「なんでもっと早く使わなかったんだろう」という気持ちになってくるはずです。便利なものを敬遠せず、積極的に利用し、時代の流れに取り残されないようにしましょう。