「審査がクレジットカードは厳しいから申し込まない」と言う方がたまにいます。また、「金銭トラブルのもとになるからいらない」という方もいます。このような考えを持っていると、いつか持ちたいと思った時に持てない状況に陥るかもしれないので、考え方を少しだけ変えてもらいたいと思います。
年会費無料のカードなら維持費はかかりませんから、使わない限りは、そもそも金銭トラブルにはなりえません。審査が厳しいと思っていて申し込まないのは非常に勿体ないことです。他にももったいない理由はたくさんあります。
申し込みするだけなら無料
クレジットカードを未だに1枚も持っていない人にぜひ知っておいてもらいたいのは、クレジットカードは申し込みだけなら無料である、ということです。
たとえ、審査に落ちても手数料などがかかることはないので、クレジットカードが欲しいという明確な気持ちがあるのであれば、とりあえず申し込んでみることが大事です。
過去に審査に落ちている方は新規にクレジットカードを作ることを諦めてしまいがちですが、再度申し込んでみたら受かった、ということは実はよくあることなので、諦めるのはまだまだ早いです。
ただし、クレジットカードの申込記録は、個人信用情報期間に6ヶ月間記録されますので、直近6カ月でクレジットカードの審査を受けた場合は、次に申し込むときは最低6カ月以上の期間はあけたほうがいいです。
前回の審査から半年以上経ってから申し込むときに前回と同じクレジットカードを選ぶ方は多いですが、属性が全く変わらない場合は、そのカードの合格ラインを満たさなかった可能性があるので、違うクレジットカードを検討したほうがいいです。違うカードなら属性が全く変わらない場合でも、審査に受かる可能性があります。
参照:審査が甘いと噂のクレジットカード比較
30歳までに1枚は作っておきたい理由
「楽天リサーチの調査」によれば、“クレジットカードを初めて持った時期”は、「18〜20歳」が25.9%で最も多く、次いで「23〜25歳」が21.7%、「21〜22歳」が18.6%、「23〜30歳」が12.9%と結果が出ました。
ちなみに、「31歳以降」はまとめても20.9%にしかなりませんでしたので、31歳以降に初めてクレジットカードを作るのは少し遅い傾向にあると言えます。
30歳までにクレジットカードの利用履歴がないと、信用度の高さを示すクレヒス(クレジットカードヒストリー)を構築できない、と言われたりすることもあるので、早いうちから作っておいたほうがいいです。
審査にあたって、カード会社は個人信用情報機関に対し、過去のクレジットカードやローン契約の利用実績を照会するため、クレヒスが構築できていると、今後、審査においてプラスに働く可能性が出てきます。
ただし、30歳までにクレジットカードを作った経験がなくても、作れないわけではないのでご安心を。
クレジットカード・ローン契約の利用実績がないことが審査時にマイナスに働くことはないので、職に就いていて安定した収入があれば審査に通る可能性は十分にあります。
「スコアリングシステムの調査結果」をみてもわかるように、30歳前後はスコアが増加する年齢となりますので、スコアが下がり始める40歳前後までに作っておけば大丈夫です。
クレジットカードのメリットは汎用性の高さ
クレジットカードは1枚でもあれば、あらゆる場面に使えて本当に便利です。というか、現代においては、クレジットカードが“ない”と逆に色々な場面で煩わしさを感じるはずです。所有していない方ほど「必要性を感じない」と言いますが、それは汎用性の高さをまだ知らないからかもしれません。
では、どんな場面で使うことができるのでしょうか?クレジットカードの主な利用シーンは「インターネットショッピング」「税金・公共料金の支払い」「実店舗でのショッピング」「各種サービス・保険」の大きく4つに分けることができます。それぞれのメリットをまとめました。
インターネットショッピング
MMD研究所調べの20〜40代男女1000人以上を対象とした「クレジットカードの利用に関する実態調査」によれば、クレジットカード利用の73%が「インターネットショッピング」と答えたそうです。
今やインターネットショッピングサイトを構えていないメーカー・ブランドのほうが珍しい存在になっています。数量限定の商品などはクレジットカード決済のみ対応といったこともあるので、クレジットカードがないとインターネットショッピングはかなり不便な時代になってきています。
では、インターネットショッピングを利用する際にクレジットカード決済によってどのようなメリットを享受できるのでしょうか。
ポイントを効率的に貯められる
クレジットカード決済の最大のメリットはポイントが貯まることです。しかも、効率的に。カードによって異なりますが、それぞれの還元率(平均0.5〜1.0%)に応じたポイントがもらえるのが、現金決済との大きな違いです。
インターネットショッピングの場合、例えば、楽天市場の場合、商品Aはポイント1倍なのに、商品Bはポイント10倍といったように、同じ価格なのにもらえるポイントが全く違ったりします。よりポイントを多くもらえるところを探すのもインターネットショッピングの楽しみの一つです。
また、楽天カードは楽天市場で、PayPayカードはYahoo!ショッピングで利用するとポイント還元率がアップするように、提携店サイトで利用するとポイント還元率がアップするクレジットカードも多いので、よく利用するお店でポイントがアップするクレジットカードを作るのもおすすめです。
クレカ決済は最短発送が可能
インターネットショッピングの利用層は、「安く購入したい」という思いと、「すぐに手元に欲しい」という思いが共存していることがとても多いです。
ネットショッピングでは決済方法がクレジットカード決済、銀行振込、代引き決済などがあるわけですが、この中で最も発送が早いのがクレジットカード決済と代引き決済です。
ただし、代引き決済は代引き手数料が加算されますので、数百円ほど価格に上乗せされます。
クレジットカード決済は、事前に登録したカードで決済を行いますので、最短で発送してくれます。
ちなみに、銀行振込の場合は、振り込み後に発送となるパターンもあるため、発送が遅い場合があります。そもそも、振込自体大きな手間ですよね。
近年ではクレジットカード決済しか対応していないショッピングサイトもあったりするので、クレジットカードがないと欲しいものすら買えなくなる時代はもうきています...。
税金・公共料金の支払い
昔は考えれなかったことの一つとして、各種税金、さらに公共料金の支払いをクレジットカード決済でできるようになってきていることが挙げられます。
カード決済可能かどうかは自治体によって対応状況は異なりますので、各自治体のホームページをご覧ください。昔はできなかったのに最近になってカード決済に対応した、ということもあるので今一度ご確認ください。
税金の支払いでも、公共料金の支払いにクレジットカードを使っても通常のショッピング利用時と同じようにポイントを貯めることができますので、もはや現金での支払いは損をしている気分です。
税金の支払いについて
あまり知られていないのですが、税金をクレジットカードで決済できる場合があります。
市町村、各自治体によって異なるのですが、例えば、住民税をクレジットカードで支払える自治体が実際に増えています。住民税の支払いは、現金決済が普通でしたが、クレジットカード決済ならポイントがつきますので税金の支払いを節約できているような感覚になります。
その他にも、自動車税や固定資産税の支払いができる自治体があります。各種税金の支払通知書が届いたら、通知書の裏面等をチェックしてクレジットカード決済ができるかどうかチェックしてみてください。
光熱費の支払いについて
電気やガス、水道といった公共料金は、すでにクレジットカード決済できるところが多いです。
公共料金がクレジットカード決済できるようになると、利用明細を領収書と同じように扱うことができるので、経費の管理だったり、家計簿をつけるときにも便利です。
光熱費は毎月必ずかかってくるものなので、そういった固定費の支払いでポイントが貯まるのは何よりうれしいですよね。
携帯料金の支払いについて
昨今、人気の格安SIMはクレジットカード決済のみ可能、というものが結構多いため、クレジットカードがないと契約すらできなかったりします。
大手キャリア契約の場合は、全てでクレジットカード決済が可能です。携帯料金も毎月かかるもの=固定費なので、クレジットカード決済にしたいところです。
「リクルートカード」など、携帯料金の決済に指定するとポイントをもらえるキャンペーンを実施しているクレジットカードも増えています。
実店舗でのショッピング
当たり前といえば当たり前ですが、実店舗のショッピングの決済に使えます。
一昔前までは実店舗でのカード決済はサインをするのが普通でしたが、最近は暗証番号が一般的になっており、以前よりも手軽に済ませられるようになっています。
また、カード表面にカード番号や氏名などのカード情報を記載するのをやめるクレジットカードも登場するなど、セキュリティーも向上していますので使いやすくなってきます。
実店舗でクレジットカードを利用する場合にも様々なメリットを享受できます。
提携先での支払い
例えば、セディナが発行する「セディナカードJiyu!da!」は、全国のセブン-イレブン、ダイエー、イオンでのショッピングでポイントが3倍になります。
また、イオン銀行が発行する「イオンカード」は、通常200円で1ポイントですが、毎月5のつく日はポイント2倍キャンペーンを実施するなど、各クレジットカードに特色があります。
また、ガソリンスタンドでお得になるカードとして人気の「ENEOSカード」はクレカ決済だとガソリン代が割引になるようになっています。
実店舗でのクレジットカード利用が多くなる方は、このように提携先で特典を上手に利用するといいでしょう。
電子マネーでの支払い
近年の電子マネー利用者急増の背景には、電子マネーを利用することで決済をよりスピーディーに済ませられることが要因の一つにあります。専用の端末にタッチするだけで決済が完了するので、小銭の煩わしさから解放されます。
電子マネーは、プリペイド型(前払い型)とポストペイ型(後払い型)があります。
プリペイド型電子マネー場合、クレジットカードからチャージでき、チャージ&利用でポイントの二重とりができるのが大きなメリットです。
ポストペイ型の場合、チャージは不要です。最近では、スマートフォンやスマートウォッチに電子マネーを取り込むこともでき、財布レスを実現される方も多いです。
各種サービス・保険
クレジットカードには様々なサービスや保険が無料で付帯されていますので、万が一のトラブルに備えることができます。
これが現金決済との最大の違いともいえるかもしれません。例えば、現金は落としたら返ってくる可能性が低いですが、クレジットカードは紛失して不正利用されても全額補償を受けられますので、保険による安心感に守られているところがあります。
では、具体的にどのようなサービスや保険があるのかみてみましょう。
ショッピング保険
別名、お買い物保険と呼ばれることもあるショッピング保険は、その名のとおり、ショッピングの際のトラブルを補償してくれる保険のことです。
年会費無料のカードの場合、平均100万前後まで補償してくれます。年会費有料だと最高500万円前後まで補償してくれるカードもあります。詳しい補償額は各カードの保険内容をご確認下さい。
ショッピング保険は、適用時に数千円ほどの自己負担を求められる場合がありますが、様々なシーンで適用されるので、知っておいて損はない保険です。例えば、交通事故に遭い、ブランドのバッグの取っ手がとれてしまった。この場合、事故による損害となるのでショッピング保険が適用される可能性があります。
ショッピング保険の適用には、領収書が必要になりますので、何か品物を購入した際は領収書など利用の控えを必ず保管しておくようにしましょう。
旅行傷害保険
ひと昔前までは年会費有料のクレジットカードに付帯されること多かった海外旅行保険ですが、近年は年会費無料のクレジットカードにも付帯されるようになっています。
旅行傷害保険は、自動付帯と利用付帯の2種類あり、自動付帯は特に何もしなくても適用されますが、利用付帯の場合は、航空券の購入や空港までのタクシー料金をクレジットカード決済するなど、旅行に関する決済にカードを使うことによって適用されます。
海外旅行保険が付帯されていると、旅行中の損害に対する補償をしてくれるため、別途で海外旅行保険に入る必要がなくなり、旅行費の節約にもなります。
空港ラウンジの利用
カードのグレードによっては、空港ラウンジの無料利用サービスがついてきます。
通常1,000円以上かかる空港のラウンジを無料で使える(お食事や飲み物等も無料)ようになるため、出張や旅行の機会が多い方には特に空港ラウンジサービスの需要が大きいです。
また、空港から自宅間の荷物配達を無料または割引で行ってくれるサービスもあります。ただし、このサービスが受けられるのは年会費有料のカードがほとんどです。
その他
他にも、優待店での優待割引サービス、コンシェルジュサービスなど、カードによってサービス・保険の内容は様々です。
特に人気なのはコンシェルジュサービスで、例えば、予約がとれない人気レストランやライブの予約をとってくれたり、繁忙期のホテルの予約をとってくれるなどVIP待遇を受けられるとしてとても人気です。ただし、コンシェルジュサービスはプラチナカード以上でしか基本的に受けられません。
審査難易度を見極めて申し込みしましょう
クレジットカードが欲しいなら、すぐにでも申し込んでもらいたいのですが、闇雲に申し込むのはおすすめできません。それは、クレジットカード会社によって審査の難易度が異なるからです。
例えば、職歴のない20歳の大学生がゴールドカードに申し込んで審査に落ちる、これは当然のことですよね。ゴールドカードは年収の下限を設けることが多いです。
大事なのは、ご自身の属性に見合ったあったカードを選択することです。
今日のクレジットカードの審査には「スコアリングシステム」が採用されています。スコアリングシステムとは、様々な要素から信用を数値化するシステムのことです。
ひと昔前は、定性分析と呼ばれる主観的な審査を行っていたのですが、スコアリングシステムを採用することで客観的な審査ができるようになったため、一個人の属性をより細かく点数付けすることが可能になりました。
スコアリングシステムが採用される前は、パートやアルバイト、主婦、学生といったいわゆる低所得者層は厳しい審査結果をもらうことが多かったのですが、様々な項目で審査されるようになったことでこれらの属性の方でもクレジットカードを持てるような時代になってきました。
年齢や勤続年数、業種、住居形態、住居年数など様々な要素でスコアが加点されるようになっているため、「年収が低いから作れないだろう」なんて決して思ってはいけません。
過去に延滞履歴や事故情報がなく、今現在、職に就いているのであれば、審査で何らかのプラス査定となるので、ぜひ申し込んでもらいたいと思います。
それでも審査に不安を抱えている方は、信販系や流通系のクレジットカードを選ぶようにするといいです。信販系や流通系のクレジットカードは銀行系や外資系のクレジットカードよりも審査が甘いです。
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