芸能人=お金持ち、そんなイメージを抱いている方は多いと思います。実際に芸能人は一般人と比べると高収入な方が多いです。2000年代前半までは芸能人の納税額などが公表されており、ランキングトップの方は約2億円近くの納税をされていたそうです。
そういったイメージから、芸能人=高ステータスカードを保有している、と思いがちですよね。特に高所得者に対しては最高峰のアメックスブラックを持っているイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、実際に芸能人が保有しているのはそこまで高ステータスカードでもなさそうです。今回は芸能人が過去にテレビなどで財布を紹介した際に映っていたクレジットカードの券種から、その審査難易度や雇用形態からみる審査の実情などを調査してみた結果を報告します。
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芸能人は個人事業主が多い
まず知っておきたいのは、芸能人は雇用形態を個人事業主としている方が多いということです。個人事業主とは読んで字の如く、個人で事業を営む者を意味する職業です。
例えば、飲食店経営、教室経営、サロン経営、農業、漁業、トレーダー、コンサルタント、デザイナー、エンジニア、カウンセラー、これらすべて個人事業主となります。今話題のYouTuberだって事務所に所属せずに個人で収入を得ている場合は個人事業主に分類できます。
俳優や声優、歌手、モデル、タレント、お笑い芸人といったいわゆる芸能人は個人事業主として所属事務所と契約している方が多いので「芸能人=個人事業主が多い」ということになります。
個人事業主の芸能人は、所属事務所から仕事をもらってそこから収入を得ています。所属事務所はクライアントから仕事や出演料をもらい、芸能人に仕事を紹介する代わりに出演料の何%かを手数料として天引きし、残った出演料を芸能人に支払う形をとっている場合が多いと言われています。
よしもとのお笑い芸人さんは「よしもとはギャラが9:1で芸人が受け取れるのは1のほう」と以前よくおっしゃっていたのが印象的でした。現在は2019年に発覚した闇営業問題でギャラの配分は改善されているようですが、基本的には芸能事務所のほうがギャラの取り分は多いようです。
ギャラ問題は多くの事務所で問題となっており、事務所の取り分が多いことに納得いかず、事務所を退所し、個人事務所を立ち上げる芸能人は多いです。知名度さえついてしまえば芸能事務所を退所して個人事務所を設立したとしても仕事はたくさん入ってくるわけですから、仕事量と収入の割合が見合わないと感じた芸能人は個人事務所を設立したほうがいいと言えます。
個人事業主という職業は、実は基本的には誰でもなることができます。どのような内容の職業を営むのかを明記した開業届を税務署に提出することで個人事業主になることができるからです。極論、個人事業主=無職でもなれる職業ということです。
通常、個人事業主は自ら確定申告を行う必要があり、芸能人の場合は税理士と契約して確定申告して行うのが慣例となっています。2019年にとあるお笑い芸人さんで脱税をしてしまったことで話題になったように、個人事業主という職業柄、税に関して疎かになってしまう方は一定数おり、たびたび脱税で注目されてしまうのもまた芸能人ならではといえるでしょう。
芸能人はクレジットカードを作りにくい職種
芸能人がクレジットカードを作りにくい職種と言われる理由は、芸能事務所との関係が個人事業主との業務委託契約である場合が多いからです。つまり、芸能事務所に所属していても、マネージャーさんのように正社員として雇用されているわけではない場合が多いのです。
先述しているように、個人事業主は税務署に開業届を出すことで誰でもなれる職業なので、個人事業主という職種はカード会社から審査時に信用されにくい職種となってしまいます。
雇用形態でいうと、カード会社が最も信用しているのは正社員です。正社員は安定継続収入があると最も見込める雇用形態だからです。近年は、クレジットカードの需要の高まりを受け、契約社員や派遣社員でも安定継続収入があると見込まれるようになってきています。パートやアルバイトでも勤続年数次第ではクレジットカードを作る事が可能です。
実は筆者は個人事業主の経験があるのですが、そのときに様々なクレジットカードの審査を受け、何度も「否決」の連絡をもらったことがあります。その経験から、個人事業主は一般的な会社員とはまるで評価のされ方が違うとはっきりと感じたのです。
とあるクレジットカードの審査を受け、個人事業主のときは落ちたのですが、会社員に転職して1年ほどで再度審査をしてみて即座に受かったのはさすがに驚きでした。というのも年収が一気に半分以下まで下がっていたからです。そのときに「年収よりも雇用形態が評価されるものなんだ」と身にしみて感じたのを記憶しています。
一言で個人事業主と言っても収入の分布は様々で、年収何億円も稼いでいる人がいれば、年収がほとんどない方もいますので、個人事業主というひと括りにすると“安定継続収入があるのか疑わしい”と判断され、どうしても評価しにくい職種となってしまうのです。
芸能人だって、年収何億円も稼いでいる人がいますが、一方で収入がほとんどなく、現実はアルバイトで生計を立てているような方もいますので、そうなると芸能人(個人事業主)がクレジットカードを作りにくい職種であるのも納得できるのではないでしょうか。
ちなみに個人事業主の平均年収は384万円と言われており、決して高くありませんし、個人事業主の中での高所得者が平均を上げているので中央値は241万円と言われており、一般の会社員に比べるとむしろ少なく、これがクレジットカードの審査に影響を与える大きな原因となっているのも事実です。
しかしながら、成功を収めている芸能人は決まって高ステータスのクレジットカードを保有しています。それは成功を収めているがゆえ、と言えるでしょう。
芸能人が高ステータスカードを保有できる理由
芸能人はクレジットカードを作るのに苦労する職種ですが、中にはプラチナカードやブラックカードといった普通の属性では作れないクレジットカードを保有している芸能人は実際のところ多いですし、誰もが知っている大御所は決まって高ステータスカードを保有しています。
芸能人が高ステータスカードを保有できる最大の理由は、これまでの“実績”によるものといえるでしょう。
個人事業主が評価されにくい職種であることは先述しましたが、それは個人事業主は、誰でもなれるもの、いつでもやめられるもの、平均勤続年数が短いためです。これらはどれをとってもクレジットカードの審査ではネガティブな要素となってしまいます。名前を全く知られていない芸能人はまさしくこれに該当するので、審査に弾かれやすいのも納得できますよね。
実は芸能人というのは名ばかりで、ほとんど仕事がない方は多いです。単に芸能事務所と契約しているだけで実際は別の仕事をして生計を立てている、なんて方も結構いるので単に芸能人だからといって高ステータスカードを保有できるわけではありません。
ただ、高ステータスカードを保有している芸能人は実際に多いです。高ステータスカードを保有している芸能人の多くは自ら事務所を立ち上げて社長を務めていていたり、会社として実績をしっかりと積んでいる方が多いです。また、それに伴い給与もたくさんもらっているのでクレジットカードの利用金額も多い傾向にあり、それでインビテーションをもらって高ステータスカードを作成しているパターンが多いです。
例えば、テレビタレントさんの場合、仕事の内容は主にテレビやラジオの出演だったり、地方での営業などになってきますが、1本の仕事で一般の人には考えられないぐらいの額の収入を得ていますので、いわゆる高所得者になるわけでクレジットカードもバンバン使えるようになるわけです。なので、たとえ個人事業主扱いであっても普通の会社員かそれ以上の信用を得ることが可能になります。
大御所にもなれば自ら会社を立ち上げたりして社長になったり、また、役員になったり、さらには事務所での勤続年数も長くなり、それに伴い、給与も多くなってクレジットカードの利用金額が増えてくるとクレヒスもしっかりと構築でき、カード会社からはすごくポジティブな評価を受けられるようになってきます。
勤続年数が長く、安定継続収入を得ている、これは高ステータスカードを保有するための必須条件となってきますので、それをクリアしている芸能人=売れている芸能人だからこそ高ステータスカードを保有できるのです。
とはいえ、年齢の若い芸能人は高ステータスカードを保有するのは難しいです。よほどの稼ぎがない限り、高ステータスカードはまだ夢の夢といった感じでしょう。実際に高ステータスカードを保有しているのは40〜50代以降の方に多いです。
ただし、若い方でも所属事務所から正社員で雇用されている場合、30歳未満でも高ステータスカードを手にするのは無理ではないです。若くして所属事務所から正社員雇用されており、勤続年数が長く、安定継続収入があるとなれば、20代のうちに高ステータスカードを既に保有していても何ら不思議ではありません。それでも若くして売れる人は少ないので稀な例です。
このように、芸能人とクレジットカードの関係で大きな鍵を握ってくるのは、所属事務所での雇用形態です。もし今後、芸能界を目指している方がいるのであれば、所属事務所の良し悪しをしっかりと見極め、雇用形態を意識しながら契約するようにしたほうがいいでしょう。
芸能人が実際に保有しているクレジットカードとは?
気になるのは芸能人が実際にどのようなクレジットカードを保有しているのかではないでしょうか。そこでここでは芸能人が過去にテレビで財布などを公開した際に映っていたクレジットカードを紹介していきます。また、そのクレジットカードの審査難易度、芸能人の所属事務所の雇用形態などからどうしてそのクレジットカードを作ることができたのか推測してみたいと思います。
和田アキ子さん
あの鐘を鳴らすのはあなたなどのヒット曲を持つ、言わずとしれた日本の大物歌手である和田アキ子さんは、以前、テレビ番組で財布の中身を公開していた際に「ゴールドセゾンカード」「ダイナースクラブカード」「ANAスーパーフライヤーズカード」「JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード)」が映っているのが確認できました。
ラインナップを見てみると実は意外に庶民的であることがわかります。例えば、「ゴールドセゾンカード」はゴールドカードに分類されますが、そこまで敷居の高いゴールドカードではありません。セゾンカードの発行元は信販系のクレディセゾンですが、流通系寄りなのでゴールドカードといえどステータスはそこまで高くないです。推測ですが、西友などの優待店をよく利用するため作成したいのではないでしょうか。
もう一つ気になるのが「ダイナースクラブカード」です。ダイナースクラブカードはプロパーカード(=国際ブランドが直接発行するクレジットカード)でステータスは高いのですが、年収500万円前後あれば十分だと言われているので一般の方でも手の届かないクレジットカードではないです。ダイナースクラブカードにはさらに上のダイナースクラブ プレミアムカードがあるので、芸能事務所ホリプロに長年所属している和田アキ子さんともなれば、かなり信用もあるでしょうし、プレミアムカードに手が届くはずです。
ラインナップから推測するに、もしかすると和田アキ子さん自身はクレジットカードにそこまで興味がないのかもしれません。和田さんぐらいの大御所ともなれば、ブラックカードを保有していても何ら不思議ではありません。本当は所有しているのにあえて公開しなかったのかもしれませんね。
高須克弥さん
医師として日本で最も知名度が高いと言っても過言ではない高須クリニック院長の高須克弥さんは、過去の番組の出演などからブラックカードを複数保有していることが確認できました。
複数保有している中で「アメックスブラック」を保有していると噂されています。アメックスブラック(正式名称:アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード)といえば、ブラックカードの中で最もステータスが高いと言われています。
アメックスブラックは、インビテーション(招待)が必要で、月間数百円、年間数千万円の利用がないとインビテーションが来ないと言われているので、他のブラックカードとは比較にならないほどステータスが高いです。業界の頂点に立つクレジットカードと言っても過言ではないです。
以前、ラジオ番組ナインティナイン 岡村隆史のオールナイトニッポンにて「ブラックカードでポケモンGOに課金したらカードを止められてしまった」というエピソードを披露していました。カードを止められてしまった理由がさらに驚きで「普段使われない数千円というお金が動いたため緊急停止した」という旨の連絡がコンシェルジュからあったそうです。
ブラックカードホルダーの多くは一度の決済額が非常に高い傾向がありますので、このような一般人には想像もつかないようなエピソードがうまれたのでしょう。となると、普段スーパーやドラッグストアなどではブラックカードを使っていなかったのでしょうか。庶民には全く理解できない金銭感覚です(笑)。
高須院長はテレビ番組への出演が多く芸能人というイメージも強いですが、本業は医師であり、医師は当然ながら社会的信用がある職業ですから、クレジットカードの最高峰であるアメックスブラックの審査に受かるのも納得できます。
加藤綾子さん
元フジテレビアナウンサーで現在はフリーアナウンサーとして活躍する加藤綾子さんは、フジテレビアナウンサー時代にテレビ番組で財布の中身を公開しており、その中に「Tカードプラス」「エポスゴールドカード」が映っているのが確認できました。
ラインナップを見て思ったのは“堅実”であるということ。例えば、「Tカードプラス」は審査難易度が低いので、正直言って誰でも作ることができるクレジットカードです。当時、蔦屋でよくレンタルしていたのか、その流れで作ったクレジットカードなのでしょう。ステータスは一切ありませんが、Tポイントをお得に貯められるので、堅実さが伺えます。
「エポスゴールドカード」を保有していた点も堅実さを感じます。一般的にゴールドカードといえば選ばれし者が持つものというイメージが強いですが、実はエポスゴールドカードは最も敷居の低いゴールドカードの一つです。年会費も5,000円と破格で、1年間に50万円以上利用すれば永年無料となるゴールドカードらしからぬゴールドカードです。
そもそも、エポスカードは20歳以上で安定継続収入がある方を入会条件としており、エポスカードを1年以上保有し、年間50万円程度利用するとゴールドカードへのインビテーションが届くと言われています。一般的にステータスのあるゴールドカードは年間で大体200万円以上の利用でインビテーションが届くので、あくまで目安ではあるものの年間たった50万円という数字でゴールドカードへの招待が来るのは審査難易度が低い証拠でもあります。
エポスゴールドカードは、マルイなどの加盟店でポイント2倍になるので加藤綾子さんは当時マルイを頻繁に利用していたのかもしれません。海外旅行傷害保険が自動付帯していたり、国内外の空港ラウンジを無料で利用できるなど、コスパの良いクレジットカードなので、そのあたりを知った上で作ったカードだとすると堅実さを感じますよね。
今回取り上げたクレジットカードはフジテレビ社員時代に作ったと思われ、アナウンサーといえど正社員となりますので、審査難易度の低いエポスゴールドカードを作ることは比較的容易かったと推測できます。
現在は、芸能事務所ジャパン・ミュージックエンターテイメントに所属のフリーアナウンサーとして活躍されているため、職業的には以前のほうが信用という面では評価されていたかもしれませんが、2016年にフジテレビを退所し、そこから4年ほど経過しており、収入面も安定していそうなので既に以前のように信用を得ている可能性は高いです。
安田大サーカス・団長安田さん
お笑い芸人としてトリオで活躍する安田大サーカスの団長安田さんは、日刊ゲンダイにて財布の中身を公開していたことがあり、「JALカード CLUB-Aゴールドカード」「ANA一般カード」を保有していることが確認できました。
まず、「JALカード CLUB-Aゴールドカード」ですが、ゴールドカードに分類され、入会条件が「20歳以上でご本人に安定継続収入がある方(JCB)」もしくは「20歳以上、一定以上の勤続年数・営業歴と安定収入のある方(VISA/Mastercard)」となっていますので、年齢条件は低いものの、ある程度、審査を厳格に行っているゴールドカードでそれなりにステータスがあるといえます。
一方、「ANA一般カード」は、入会条件が「18歳以上で本院または配属者に安定継続収入がある方」となっており、審査難易度は高くないです。そもそも、一般カードというネーミングからかもわかるようにANAカードの中でもエントリーモデルとなっていますので、よほど信用情報に傷がついていたりしなければ審査に通過できるはずです。
芸人さんという仕事柄、地方などでの営業が多く、飛行機を使う機会が多いため、航空系のクレジットカードをメインで保有することを考えたのだと推測できます。どちらもマイルを貯められるクレジットカードなので、貯めたマイルを有効活用しているという意味で堅実さが伺えます。JALのみゴールドカードなのはANAよりも頻繁にJALを利用しているのかもしれません。
安田さんは芸能事務所松竹芸能に所属しており、雇用形態については明かされていませんが、所属歴は長く、テレビ出演はもちろん営業などで大活躍されていますので一般的な芸人さんよりも収入は多いと推測できますので、それに伴い、社会的信用もしっかりと築かれているはずです。本人はクレジットカードにそこまで興味がないのか、仕事に有効活用できる形でJALとANAのクレジットカードを保有しているのかもしれません。
クレジットカードの広告塔を務めると審査なしで作れる?
カード会社は自社のクレジットカードを宣伝するために芸能人を広告塔にすることがよくあります。芸能人を広告塔にするのと同時にCMや雑誌などで広告を打つことで露出が増え、世間に認知してもらいやすくなる効果があります。
特に、旬な芸能人を広告塔にするカード会社が多いです。例えば、2020年4月時点では、三菱UFJニコス VIASOカードは女優の広瀬すずさんが広告塔を務めており、若い世代から注目を浴びたいという狙いが見てとれます。若い方におすすめできるクレジットカードという見方もできるので、若い方も狙い目だということがわかります。
クレジットカード愛好家からするとVIASOカードという知名度がそこまで高くないクレジットカードが広瀬すずさんを広告塔としたことに驚きを隠せません。よほど若い世代を獲得したい狙いが強いのか、社長の意向が強いのか、どちらかのはずです(笑)。
VIASOカードの発行元は信販系の三菱UFJニコス株式会社であり、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の子会社であるため、銀行系寄りの信販系カード会社となり、流通系寄りの信販系カード会社よりも審査が厳しくなるイメージがあるのですが、広瀬すずさんのような若い方からの支持を得ている女優さんを広告塔に指名することでそういったイメージを払拭したい狙いがあるのかもしれません。
では、カード会社の広告塔に任命された芸能人はそのクレジットカードを審査なしで作れるのでしょうか?明確なところはわかりませんが、そのカード会社のクレジットカードを作りやすくはなるでしょう。ただし、審査なしとはいかないです。誰でもクレジットカードを作るのに必ず審査は必要になってきますので、審査は受けてもらう必要があります。
ただし、広告塔に任命されているので多少の口利きはあるとみていいでしょう。高ステータスカードを作るときに必要になるインビテーションのようなものですね。しかしながら、若くして高所得者である広瀬すずさんがVIASOカードを利用したがるのかといえば疑問が残ります。既にメインで利用しているクレジットカードをお持ちのはずです。
多くの芸能人はカード会社の広告塔に任命されたからといって必ずしもそのカード会社のクレジットカードを使うわけではないです。携帯会社の広告塔を務める芸能人がその携帯会社を利用していないのと一緒です。広告塔としての出演料をもらうことが最大の目的となるので、カード会社へのこだわりはそこまでないのが実情です。
結論:個人事業主はクレジットカードを作るのに苦労する
今回は芸能人のクレジットカード事情について紹介してきました。芸能人は私たち一般人とはかけ離れた存在というイメージが強いため、一般人には難しいクレジットカードを保有しているイメージがあったと思いますが、実際はそうでもなかったですよね。
芸能人とはいえ、個人事業主扱いとなるとクレジットカードを作るのに苦労するので、実は高ステータスカードを保有しているのは一部だったりします。そもそもクレジットカードに興味のない方も多く、クレジットカードさえ作れればいい、なんて考えの方も多いのかもしれません。
今日知っておいてもらいたいのは、個人事業主はクレジットカードを作るのに苦労する職種であるということです。何度も言っているように、個人事業主は税務署に開業届を出すことで誰でもなれる職業なので、職業的にはカード会社からはなかなか評価してもらえません。カード会社は“信用”を何よりも大事にするので、信用のおける雇用形態を評価する傾向にあります。
個人事業主は特に開業届を出してから2〜3年ぐらいはクレジットカードを作るのに苦労する傾向があります。ただ、2〜3年目ぐらいで業績が安定しはじめ、そこから4年目、5年目と着実に安定継続収入を得られるようになるとそこからは様々なクレジットカードを作れるようになってきます。
一般カードはもちろんのこと、軌道に乗ればゴールドカード、さらには招待制のプラチナカードやブラックカードといった高ステータスカードも保有できるようになってくるので、評価の上昇度が青天井であることは個人事業主の魅力とも言えるかもしれません。最初さえ苦労しますが、軌道にさえ乗ってくれば個人事業主だってしっかりと評価されるようになるのです。
ただ、経験者として言わせてもらうと個人事業主はとても大変です。例えば、会社員だったら自分が少しミスをとしたところで他人がカバーをしてくれますが、個人事業主は自分のミスが業績に大きく影響を与えます。また、努力し続けなければ業績は上がらないので、“全て自分次第である”というのが個人事業主なのです。その覚悟がないと個人事業主を続けることは難しいです。
今後個人事業主として独立を考えている方は、会社員のうちにクレジットカードを作っておくことをおすすめします。いまお持ちのクレジットカードとは別に事業用としてのクレジットカードを作っておくと経費管理がとてもラクになるので、新規に事業用のクレジットカードを作っておきましょう。
実は近年、個人事業主向けのビジネスカードがたくさん出ているので、既に個人事業主になって活動されている方はビジネスカードを狙うのも一つの手です。ビジネスカードは普通のクレジットカードよりも作りやすくなっていますので、個人事業主になりたての方にもおすすめできます。中には個人事業主1年目から作れるものもあったりしますので検索してみてはいかがでしょうか。