審査なしも同然?審査が甘いクレジットカード比較【即日あり】

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クレジットカードを作るときに多くの方は「JCBかVISAのどっちにしようかな〜?」と迷うことになるはずです。クレジットカードに関する知識が浅い方は国際ブランドで悩むことすらないかもしれません。これが知識のある方になってくるとMasterCardやAmerican Expressあたりも候補に上がってくるのですが、クレジットカードに詳しい方にしか候補に挙がることがないのが「ダイナースクラブ」です。


クレジットカードの国際ブランド


“ダイナースクラブ”というワードをそもそも聞いたことがない、という方も多いかもしれません。それもそのはずで、誰でも持てる国際ブランドではないのです。逆に言うとそれだけステータスの高い国際ブランドになるので、クレジットカードに詳しくなってくると誰しもが欲しがるようになります。



そこで今回は、敷居が高く未だに謎多きダイナースクラブのメリット・デメリットを紹介していきます。最後に総評をしておりますので、お時間のある方はぜひ最後までご覧になってください。





国際ブランド「ダイナースクラブ」のメリット


はっきり言って、ダイナースクラブの知名度は低いです。知る人ぞ知る感があるのは否めません。知名度が低い=デメリット、と考える方は多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。ダイナースクラブには他の国際ブランドにはないメリットがいくつもあるからです。メリットを知れば誰でもダイナースクラブカードを手に入れたくなります。まずはダイナースクラブのメリットをチェックして、どのような場面で強みがあるのか把握しましょう。




ステータスが高い



ステータスは業界最高クラス



ダイナースクラブの最大の魅力は「ステータス」の高さにあると言っても過言ではないです。VISAやMasterCardといった国際ブランドと異なり、国際ブランドが単体でカードを発行するプロパーカードとなっているため、それだけでステータスが高いです。審査も非常に厳しく、突破できるのは限られた者だけなので、ダイナースクラブカードを保有している=信用がかなりある、という自信を手に入れることができます。



ダイナースクラブのステータスの高さはその成り立ちに起因しています。ダイナースクラブはアメリカの実業家マクナマラ氏と弁護士のシュナイダー氏によって設立されました。レストランで財布を忘れたマクナマラ氏は、妻に現金を届けてもらっている間に店内で非常に気まずい時間をを過ごしました。そういった経験をなくすために友人で弁護士のシュナイダー氏と共に仲間内でツケができるクラブを創設したことが現在のダイナースクラブの始まりと言われています。“ダイナー”とは食事をする人という意味で、そこからダイナースクラブというネーミングになったそうです(諸説あり)。



もともと限られた人しかクラブに加入することしかできなかったことに由来し、ダイナースクラブは今でも厳しい審査を行っています。近年、クレジットカード業界全体で審査が優しくなっている印象がありますが、その中でもダイナースクラブは変わらず厳しい審査を継続していますので、今でもなおステータスの高いクレジットカードとして人気を博しています。



ステータスについてもう少しわかりやすく解説しましょう。ダイナースクラブの入会資格は27歳以上で年収500万円以上が最低条件と言われているため、他社の上級クラスのゴールドカードもしくはプラチナカード並みの高ステータスであると言えるでしょう。とはいえ、入会資格を満たし、充実したクレヒスがあれば会員になれる可能性は十分にあるので、敷居は確かに高いですが“高すぎる”わけではありません。





優待がえげつない



特に食事関連・旅行関連の優待サービスが充実



ダイナースクラブカードを既に保有している方、そしてこれから作りたい方に話を聞いてみると、多くの方が「優待に魅力を感じる」と答えます。事実、ダイナースクラブは「優待サービス」に非常に力を入れており、実に様々な優待サービスを受けることができるのが大きなメリットとなっています。



「所詮は優待レベルなんでしょう?」と思う方は多いでしょうが、ダイナースクラブの優待サービスを見くびらないほうがいいです。他のカード会社とは比較にならないレベルの優待サービスを受けられるからです。今後も、自分だけが素晴らしい優待サービスを受けたいがゆえに、ダイナースクラブカード会員はあえて優待サービスの良さを世に広めないようにしているとさえ感じます(笑)。



では、実際にどのような優待を受けられるのか解説していきましょう。特に充実しているのが食事関連の優待サービスで、その一つに「エグゼクティブダイニング」があります。エグゼクティブダイニングは2名以上のご予約で1名分のコース料金が無料になる優待サービスです。1名分が無料になるなんて他のカード会社の優待サービスでは考えられません。エグゼクティブダイニングがあれば普段は遠慮しがちな高級レストランにも気軽に行けるようになります。



非常にありがたいのは、予約が困難なレストランの予約をとってくれたりもすることです。これなら記念日など特別な日の食事をより大切な思い出にすることができるのではないでしょうか。



レストランに関してはまだ大きなメリットがあります。サポートデスクを通してレストランを予約すると、当日にカードの提示&サイン不要で決済を済ませられることがあり、スムーズにお会計を済ませられるので、デートにももってこいです。ダイナースクラブカードがあれば、よりスマートさを演出できるかもしれません。



他にも、空港ラウンジの利用、手荷物の無料宅配サービス、リーダーズクラブメンバーシップの年会費半額サービス(ホテルのグレードアップやアーリーチェックインなどが可能に)、送迎サービス、といった旅行関連の優待サービスも充実しています。



このようにダイナースクラブは食事関連や旅行関連の優待サービスが充実していますが、他にも、コナミスポーツクラブを法人会員料金で利用できたり、予約の難しい名門ゴルフ場の予約をすることも可能で、ゴルフはプライベートレッスンを通常の25〜50%の割引価格で利用したりすることも可能です。調べれば調べるほど様々な優待サービスが用意されているので、ダイナースクラブカード会員になったあとの楽しみとしてとっておくといいでしょう!





還元率が意外と高い



還元率は伸びしろがある



ダイナースクラブカードのイメージとして「還元率」が低いと思われています。高年会費・高ステータスカード=還元率が低い、という勝手なイメージが先行してしまっているせいだと思います。しかし、実際はダイナースクラブカードの還元率は0.4〜1.0%と意外と高くなっています。



正直なところ、0.4%なら還元率は高いとはいえません。年会費無料のカードでも0.5%〜となっているカードがほとんどで、中には1.0%〜1.25%、使い方によっては3.0%になるカードもあるので、それらと比較すれば還元率は低いかもしれませんが、これだけサービスが充実していてなおかつ1.0%の還元を受けられることを考えると損をするカードではないことがわかるはずです。



近年、クレジットカード業界全体でポイント還元率の改悪案件が相次いでいる状況を見ると、サービスの充実度の高いダイナースクラブカードがこれだけの還元率をキープできているのは素晴らしいとすら感じます。





ポイントモールで還元率がアップする



ダイナースクラブカード会員はポイントモールを使うべし



ダイナースクラブが運営するポイントモール「ダイナースクラブポイントモール」を利用することで還元率がアップするので、使い方によっては他社の高還元率カードよりも効率よくポイントを貯められる可能性があります。



現在、各カード会社がそれぞれポイントモールを運営・提供していますが、利用したことがない方は意外と多いのではないでしょうか。ポイントモールは簡単にいえば、大型ショッピングモールのようなものです。ポイントモールに入っている店舗で利用することで還元率がアップするようになっています。



より具体的な例をあげると、ダイナースクラブポイントモールを経由して楽天市場を利用すると、0.5%のキャッシュバックを受けることができます。Yahoo!ショッピングも同様に0.5%のキャッシュバックです。例えば、楽天市場を利用する場合は、カード利用分のポイント、ポイントモール経由分のポイント、楽天市場利用分のポイントが貯まるので、ポイントの三重とりもできてしまいます。



その他には、三越オンラインストアや伊勢丹オンラインストア、小田急オンラインショッピング、セブンネットショッピング、イトーヨーカドーネットスーパー、ビックカメラ.comなどで1.0%のキャッシュバックとなります。提携店はまだまだたくさんあり、中には3.0%のキャッシュバックを受けられる提携店もあるので、利用の仕方によってはかなりお得にポイントが貯められるようになっています。





“実は”加盟店が多い



JCB加盟店で使えるので使えるお店は決して少なくない



ダイナースクラブは「加盟店」が少ないイメージがあるかもしれません。事実、ダイナースクラブ単体の加盟店は少ないので、ダイナースクラブカードの非会員が「ダイナースクラブは加盟店が少なくて使い勝手が悪い」とおっしゃるのも理解できます。しかし、ダイナースクラブは“実は”加盟店が多いのです。



ダイナースクラブは日本国内ではJCBと提携しているため、“実は”JCB加盟店で利用することができます。これはアメリカン・エキスプレスも同じですが、あまり知られていないようです。JCBのロゴ表記があるほとんどの店舗でダイナースクラブの利用できるようになっていますので、JCB加盟店で利用できることを考えると加盟店は少ないとは言えません。



それでも不安な方はJCB加盟店で店員さんに使えるか否か聞いてから使ってみるといいでしょう。店員さんの知識が乏しく「使えません」と言われることがありますが、その場合は「JCB加盟店で使えるはずなので一度通してみてください」と伝えるといいです。すると、実際に利用できることが多いです。



海外ではディスカバリー加盟店でダイナースクラブを利用できる場合があるので、旅行で海外を訪れる場合も実は意外と色々な店舗で使うことができます。そもそも、欧米ではダイナースクラブを使えるシーンが多いので、そこまで気にする必要もないでしょう。むしろ、ダイナースクラブ=高ステータスというイメージは海外のほうが浸透しているので、自慢げに提示してもいいぐらいです(笑)。





ポイントの有効期限が無制限



ポイントの有効期限がないので失効する不安がない



クレジットカードを使っていて気にかけないといけないのがポイントの「有効期限」です。ポイントの有効期限があるカードと有効期限がないカードに大きく分けることができますが、ダイナースクラブはポイントの有効期限がないのがメリットとなっています。



ここで知っておきたいのは、ポイントの有効期限があるカードの多くが2年間で有効期限を設定していることです。2年間にポイントの変動が一切ないとこれまでに貯めたポイントが失効するタイプのものが多くなっています。それだとメインで利用していないカードは知らずうちにポイントが失効してしまったりします。ダイナースクラブカードはポイントの有効期限はありませんので、何も気にせずに利用していくことができます。



「ポイントの有効期限があってもカードは日々利用するものだし大丈夫」とおっしゃる方はいるかもしれませんが、ポイントには“期間限定”のポイントがあったりすることもあるので、そういったポイントも無駄にせずに利用したい方にとってはポイントに有効期限がないことは非常に大きなメリットとなるでしょう。





ポイントの交換先が充実している



ギフト券やポイントへの交換がおすすめ



ダイナースクラブにはポイントの有効期限がないのでポイントをたくさん貯めることができますが、ポイントは貯めてばかりいても意味がありません。有効的に使うことによってようやく意味が出てきます。



ポイントを有効的に使うために大切になってくるのが「ポイントの交換先」の多さです。ダイナースクラブでは多くのポイント交換先を用意しているため、ポイントを無駄なく消費していくことができます。



特に人気なのはAmazonギフト券への交換です。他にも、Tポイントや楽天スーパーポイント、各種デパートの商品券、ウェブマネーなどへの交換も人気となっています。いずれも0.4%の交換比率で交換することができるのでおすすめです。これらは特に使い勝手がいいので使い道に迷いません。



旅行券も人気ですが、JAL・JCBともに交換比率が0.38%と若干低くなりますので、旅行代金充当(0.4%)に交換されたほうが損をせずに済むでしょう。



よりお得にポイントを交換したいなら「ダイナースJCBギフトカード」もしくは「iTunesカード」への交換をおすすめします。ダイナースクラブJCBギフトカードは最大0.43%、iTunesカードは0.42%の比率で交換することが可能になっています。ただし、使い道が限られることだけ覚えておきましょう。



ここまでは、オンラインストアのポイントやギフト券への交換について主に述べてきましたが、2018年10月より開始した「ポイント・キャッシュバック」により、貯まったポイントを銀行口座にキャッシュバックもしくはカード利用分をポイントで支払うことが可能になりましたので、そちらに交換するのもいいでしょう。





海外旅行傷害保険が自動付帯



海外旅行傷害保険が自動付帯で旅行保険への別途加入が不要に



ダイナースクラブカード会員は旅行好きな方が多いことをご存知でしたか。その理由はずばり、「海外旅行傷害保険」が自動付帯となっているからです。死亡・後遺障害、傷害治療費用、疾病治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用といった補償が自動で受けられるため、安心して海外旅行を楽しむことができます。自動付帯なので特に条件を満たす必要なく適用されるのがメリットです。



多くのクレジットカードは海外旅行傷害保険が自動付帯ではなく利用付帯となっています。利用付帯の場合、旅行代金や空港までの交通費にクレジットカードを使う、という条件を満たさないと旅行傷害保険が適用されないため、そうした手間がかからなのは非常に助かります。



「クレジットカードに付帯される海外旅行傷害保険だけでは不十分だ」と不安に感じる方はとても多いですが、実は保険会社が提供する海外旅行保険並かそれ以上の補償額を受けられる場合があるので、思っているよりも安心感があります。



不安であれば、保険会社の海外旅行保険に別途で加入するか、海外旅行傷害保険が付帯したクレジットカードをさらに1〜2枚保有しておいて補償額を合算させることで補償内容をさらに手厚くするといいでしょう。もう1枚のカードが海外旅行傷害保険が利用付帯でも、そのカードで旅行代金や空港までの交通費を支払えばそちらとダイナースクラブカードの2つの海外旅行傷害保険が適用されますので、上手に活用すればより多くの補償額を受け取れます。





世界中の空港ラウンジを利用できる



VIPラウンジを利用できることも



ダイナースクラブカード会員は、世界850ヶ所以上の「空港ラウンジ」を無料で利用することができます。しかも、家族会員も無料で利用できるようになっているので家族旅行でも大活躍です。



世界中の空港ラウンジを利用できるプライオリティパスが巷では人気ですが、ダイナースクラブカード会員はプライオリティパスでも利用できないVIPラウンジを利用できる場合があります。普段は味わえない空間を味わえるので、旅行をさらに充実したものにできるでしょう。



ちなみに、プライオリティパスは世界1,200ヶ所以上の空港ラウンジを利用できますが、ラウンジ提携カードとなるため、休日や大型連休時などは混雑することが多く、混雑時には利用できないこともあり、少々不便を感じます。混雑時には時間制限を設けられることがあり、あまりゆっくりできないことも...。プライオリティパスは審査なしで入会できるため、空港を頻繁に利用する方の入会が増え、近年は混雑が目立つようになってきています。





主要空港で手荷物無料宅配サービスを利用できる



空港−自宅間の手荷物を1個まで無料で宅配



旅行を頻繁にされる方にとって大きな問題となるのが「手荷物」です。「手荷物なんて自分で運ぶのが当たり前でしょ?!」と思った方はまだ旅行初級者なのかもしれません。国内旅行ならまだしも、海外旅行となると大きなスーツケースを利用することになり、運ぶのがかなり面倒になってきます。移動が電車となると余計に邪魔になるので、荷物の宅配サービスを利用する方が多くなっています。しかし、空港から自宅までの宅配サービスは通常2,000〜3,000円程度かかってしまいます。



ダイナースクラブカード会員であれば、海外からお帰りの際に空港から自宅まで会員おひとりさまにつき1個までスーツケースを無料で宅配してくれるサービスを利用できます。行きはまだしも帰りはお疲れになっているはずですから、こういったサービスは非常に嬉しいですよね。



成田空港(第1・第2ターミナル)、羽田空港国際線ターミナル、関西国際空港、中部国際空港といった主要空港で手荷物無料宅配サービスを利用できるようになっているため、海外旅行を頻繁にされる方はぜひこのサービスを利用してみてください。



利用方法ですが、空港に到着後、JALエービーシーカウンターにてカードと搭乗券を提示し、無料宅配サービスを利用したい旨を伝えるとスムーズに事が進みます。





国際ブランド「ダイナースクラブ」のデメリット


ここまでダイナースクラブのメリットをたくさん見てきました。思ったよりも多くのメリットがあることに驚かれたのではないでしょうか。メリットがあれば、当然、デメリットもあります。これからダイナースクラブカードを保有したいと考えている方はデメリットもしっかりと確認し、納得したうえで申し込んだほうが後悔せずに済むはずです。




年会費が高い



年会費は高く感じるが会員からの不満は少ない



ダイナースクラブカードの「年会費」22,000円(税抜)となっています。税抜なのでここに消費税がかかることを考えるとお高い感じは否めません。クレジットカードは年会費無料で作れるものが多く、さらにサービス内容が充実したものが増えてきていますので、これまで年会費無料カードをメインに利用してこられた方にとっては22,000円という額は余計に高額に感じるでしょう。



ただ、ダイナースクラブはステータスが高く、上級クラスのゴールドカードもしくはプラチナカードクラス、かつ、これらの高ステータスカードを凌駕するサービス内容(食事関連・旅行関連が特に充実)となっているので、実はダイナースクラブカード会員からは年会費についての不満はあまり聞かれません。それだけ満足度が高いのです。



ただ、22,000円(税抜)という額は決して安い額ではないですし、使い方によってはその恩恵を受けられない方もいるでしょうから、これはデメリットの一つと言っていいでしょう。還元率は低くはないですが、ポイントで元を取れるかは利用額に左右されるところがあるので、お得感を感じたい方におすすめできるカードではありません。





審査がとにかく厳しい



ステータスを維持するために今もなお審査は厳しい



ダイナースクラブカードが高ステータスと言われる所以は「審査」が非常に厳しいところにあります。審査が厳しいがゆえ、申込者の多くが審査に落ちてしまう状況はデメリットと捉えられても仕方ありません。



公式ホームページには入会の目安として年齢27歳以上の方、としか明記されていません。しかし、過去の審査状況からみると27歳以上でかつ年収500万円以上はないと審査に落ちる傾向が強いことから、年収がある程度必要とされるカードであることがわかります。



近年はクレジットカード業界全体で審査難易度は低くなっているように感じますが、そんな中、ダイナースクラブだけは昔と変わらず厳しい審査のもと仕分けを行っている印象があります。



入会の敷居が高いことはデメリットではありますが、見方によってはダイナースクラブカードの保有者=信用がすごく高いと言えるので、会員になれるまで頑張ろうというモチベーションにはなるでしょう。





Apple Payに登録できない



電子決済への対応が望まれる



様々な電子決済サービスの登場により、クレジットカードそのものを利用する機会が減っている方が多くなっています。その中でも「Apple Pay」の登場は業界に激震を与えました。Apple Payの登場により、スマホひとつでiDやQUICPayといった電子マネー決済、さらにSuicaを利用できるようになったため、通勤通学で電車やバスを使う方にとっては欠かせないツールとなりました。



日本では2016年10月にサービスを開始しましたが、2019年5月時点でもなおダイナースクラブカードはApple Payに登録できないため、このあたりが大きなデメリットとして残っています。Apple Payを利用したい方は他のクレジットカードと併用しなければなりませんので、ダイナースクラブカードをメインに使うのに躊躇してしまう方は多いのではないでしょうか。



ただし、モバイルSuicaアプリにダイナースクラブカードが登録できるので、そこからSuicaへチャージすることはできます。しかしながら、チャージポイントがつかないのであまりうまみを感じません。それでもダイナースクラブカード会員は細かいことを気にしない方が多い印象なので、実際はそこまで気にしていないのかもしれません。





恩恵を受けられるのは一部の人



利用金額が多くならないと恩恵を受けにくい



ステータス目的でダイナースクラブカードを作る方は一定数います。ただ、本当にただ単にステータス目的で持ちたい方にはあまり向いていないカードかもしれません。というのも、様々な優待サービスを受けらるためには金銭的にある程度の余裕が必要になってくるからです。食事関連の優待にしても、旅行関連の優待にしても金銭的な余裕がなければなかなか受けられません。



入会の目安は27歳以上で年収500万円以上と言われていますが、本当の意味でダイナースクラブカードの恩恵を受けられるのは年収800万円以上のクラスとなってくるのではないでしょうか。そうなってくると、ダイナースクラブカードの恩恵を受けられるのはごく一部の人に限られてきます。高ステータスカードの中でも万人受けする高ステータスカードではないことを覚えておかなければなりません。





下位ランクのカードがない



下位ランクのカードがないので招待制度を利用できない



例えば、三井住友カードには人気の高ステータスカードとして三井住友VISAゴールドカードがあります。ただ、いきなりゴールドカードに申し込むと審査に落ちてしまう可能性があるため、まずは三井住友VISAクラシックカード(一般カード)や三井住友VISAプライムゴールドカード(20代限定)といった「下位ランク」のカードに申し込み、そこで実績を積んでからゴールドカードを目指すことができます。これがいわゆるインビテーション(招待)制度です。



ダイナースクラブカードには三井住友カードのような下位ランクのカードがないため、実績を積むことができず、クレヒスを大きな武器にすることができません。これでは年収が増えないかぎりいつまで経ってもダイナースクラブカードを手にできません。



三井住友プライムゴールドカード(20代限定)の場合、収入が低くても会員になれ、クレヒスを構築することができ、30歳を迎えた年に自動的にゴールドカードに昇格します。このような仕組みがダイナースクラブカードにもあれば、敷居はもう少し下がるでしょう。しかし、ステータスの高さをキープするためにあえてこのような仕組みを導入しないのかもしれません。





国際ブランド「ダイナースクラブ」の総評


ここまで国際ブランドとしてのダイナースクラブのメリットやデメリットをたくさん紹介してきました。皆さんはダイナースクラブをどのように評価しましたか。ここからは筆者の個人的な総評になりますので、ご了承ください。



玄人向きの国際ブランドで業界屈指の高ステータス



筆者はダイナースクラブを高く評価しています。ダイナースクラブカードは国際ブランドが発行するプロパーカードであり、他のカード会社でいうところの上級ゴールドカードもしくはプラチナカード並みのステータスを誇るので、保有しているだけでステータスの高さを誇示することができるのが魅力です。


審査が厳しいのは仕方ないです。ステータスの高さをキープするためにはどうしても厳しい審査は必要になってきます。ダイナースクラブカード会員の入会の目安は27歳以上で年収500万円以上と言われていますが、これをクリアしていても雇用形態や勤続年数などが原因で審査に落とされる場合があります。会員を厳選することでよりステータス性が出て、閉塞感があるからこそそこに魅力を感じる方は多いでしょう。



一昔前に比べるとゴールドカードやプラチナカードは全体的に作りやすくなってきていることを考えると、未だに厳しい審査を売りにして“作りにくさ”をアピールしている点はあえて評価してあげるかもしれません。



「ほしいけど加盟店が少ないしなぁ」と思われている方は多いでしょうが、ダイナースクラブはほとんどのJCB加盟店で利用できるので、JCBと同じぐらいの使い勝手がいいと考えていいでしょう。ダイナースクラブカード会員の母数は圧倒的に少なく、実際の利用者の声が届きづらいため、使いづらそうというイメージが先行しているだけであって、実際に使いづらさを感じることはありませんので、安心してください。



海外旅行傷害保険だけでなく国内旅行傷害保険も最高クラス



筆者がひそかに評価しているのは、海外旅行傷害保険が“自動付帯”であることです。ほとんどのクレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯しているわけですが、これが自動付帯か利用付帯かでは雲泥の差です。自動付帯の場合、旅行代金や空港までの交通費でカード決済しなくて済むのでとても楽チンです。旅行代金を支払うためにいつも自分で旅行のプランを手配する、なんて手間はもう不要になってしまうのです。



今回、メポイント還元率についてはメリットとして言及しましたが、人によっては低いと感じる方も当然いるでしょう。でも、「たった0.4%しか還元されない」と思うならダイナースクラブカードを持たないほうがいいです。正直なところ、ダイナースクラブカードぐらいのレベルになるとポイント還元率どうこうよりもサービスの充実度を重視する方のほうが多いので、ポイント目的で作るならおすすめできません。



優待サービスを目的にするならとてもおすすめです。食事関連でいえば、予約困難なレストランの予約をとってくれたり、2名以上のレストラン利用で1名が無料になる優待サービスがあります。また、旅行関連ではホテルの部屋のアップグレードやホテルまでの送迎、アーリーチェックイン、特別宿泊プラン、特別優待価格といった優待サービスを受けられるので、高所得者にとってはこれ以上ないクレジットカードといえるでしょう。



単にステータス目的で作りたいと考えているならあまりおすすめできません。ダイナースクラブカードは利用してこそ意味の出てくるカードですし、見た目に派手さがあるわけではないので、会計時にちょっと差し出したところで驚いてくれる人は少ないはずです。周囲に驚かれたいのであれば、他社のゴールドカードやプラチナカードといった見た目にも派手なカードを選んだほうがいいです。



優待サービス目的で頻繁に利用するなら作る価値あり



結論としては、ポイント還元率は度外視し、食事関連や旅行関連で他では受けられない上質な優待サービスを受けるために日々の利用を惜しまない方はダイナースクラブカードを作る価値があるといえるでしょう。それ以外の方にはダイナースクラブカードの恩恵は受けづらいので他の国際ブランドを検討したほうがいいでしょう。






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